【REBORN】跳ね馬と少女 (ページ36)

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標的29　男の子ページ36

パーティー、始めて来た。

ボンゴレで何度か開かれてたけど僕は部屋にずっと居たから。

パーティーってどんなのかなって、気になったから来てみたけど、知らない人がいっぱいだ。

怖い。

なんで、来たいって思ったんだろう。

過去の自分にパーティーは危険だって教えてあげたい。

それに、ドレス動きにくい。

今日はディーノさんから離れないでおこう。

ディーノさんは、ここに来ている他の人とずっと話している。

「ねぇねぇ。」

誰かに後ろから声をかけられた。

振り返ると僕と同じくらいの身長の男の子がいた。

貴「……なに？」

声が震えてる。

年下の子でも怖い。

「一緒に遊ぼう？
俺の父さんさっきから話してばかりで暇なんだ。
君もそうなんでしょ？」

多分、パーティーに来ている人の子ども。

貴「あ、えっと……。」

「行こ！」

そのまま手を引かれる。

ディーノさんは気づいていない。

「名前はなんていうの？
俺はユーリ！」

貴「……A。」

ユーリ「A、いい名前だね！
あ、その髪綺麗だね！」

ユーリくんは話続けてる。

どうしよう。

今日はディーノさんから離れないって決めたばっかりなのに。

ディーノさんからかなり離れちゃって見つけるのは大変そう。

ユーリ「なんか食べる？
ここの料理美味しいよ！
ドルチェがいいかな？女の子は甘いもの好きだもんね！
あ、パンナコッタ食べる？」

僕、なにも言ってない。

ユーリくんはパンナコッタを持ってきて僕に渡してきた。

しょうがないから食べる。

貴「美味しい。」

ユーリ「うん！美味しいね！」

苺のソースがかかっていて横には苺が添えられている。

苺の甘酸っぱさとパンナコッタの濃厚な風味がとてもあっていて美味しい。

って、のんきに食べてる場合じゃない。

なんとか、ユーリくんから逃げないと。