【REBORN】跳ね馬と少女 (ページ32)

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標的26　幸せページ32

ディーノside

ディ「A、昨日の続きやるぞ。」

貴「うん。」

昨日の続きのテキストを開く。

とりあえず、もうちょっと簡単そうな問題からやるか。

ディ「じゃあ、この問題からやろう。
プロポーズされた時の主人公の気持ちは？」

貴「それは、主人公にしかわからない。」

ディ「いや、確かにそうだけど、それを考えるのがこの問題の主旨だろ。」

そう言えば悩むA。

ディ「ほら、好きな人からプロポーズされるだろ。どう思う？」

Aには難しいか。

別にちゃんとした文章じゃなくていい。

一言でいいんだ。

貴「やっぱり、わからない。」

ディ「大丈夫だ。最初は誰だってそうだよ。
これから頑張っていけばいいんだ。」

とは言ったものの、なんて説明すればいいんだろうな。

これじゃ、いつまで経っても進まない。

貴「……幸せ？」

ぼそりとAが呟いた。

ディ「そう！出来たな！」

貴「昨日、ディーノさんが言った。」

ディ『いや、幸せになったとかいろいろあるだろ。』

貴『じゃあ、幸せ。』

確かに言ったな。

Aはそれを覚えてたのか。

これでもすごい成長だ。

頭を撫でてやると嬉しそうに目を細めた。

これからもっと出来るようになってくれると嬉しい。