【REBORN】跳ね馬と少女 (ページ31)

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標的25　難しいページ31

勉強、難しい。

主人公の気持ちとか、筆者の思ってることは本人しかわからないのに。

僕は筆者でも主人公でもないから。

なんで、そんなの考えなきゃいけないんだろう。

筆者ももう居ないんだったら、解けないよ。

ディ「じゃあ、この作品を読んだ感想は？」

貴「……ない。」

なんとも、思わなかった。

感想なんかない。

ディ「えっと、面白かったとかなんでもいいんだ。なんかないのか？」

貴「ない。」

また困らせちゃった。

やっぱり、迷惑だよね。

勉強もできないから。

でも、本当になんにも思わない。

そういえば、いつもそうだったな。

本とか読んでもなにも思わない。

ただ、読む。

それで終わり。

面白いとか面白くないとか、このシーンが好きとか、感想らしい感想はなにもない。

思い付かないんじゃなくて、なんとも思わない。

これって、おかしいのかな。

普通は何かしら感想はあるもんね。

これ以上続けても、時間を無駄にするだけ。

僕は別にいいけど、ディーノさんにこれ以上迷惑はかけられない。

貴「もう、いいよ。なにも、思わないから。
教えてくれて、ありがとう。」

ディ「そっか。じゃあ、今日はもう終わりにするか。
続きは明日な。」

貴「……え？」

ディ「わからないままにしとくのは良くないぞ。
また明日、一緒に考えよう。」

でも、それじゃまたディーノさんの迷惑になっちゃう。

ディ「お前のことだからまた迷惑だとか思ってんだろ。
迷惑じゃねぇからな。」

そう言ってディーノさんは部屋から出ていった。