【REBORN】跳ね馬と少女 (ページ29)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:103,127 hit

標的23　当たり前のことページ29

ディーノside

翌日にはAの熱は下がっていた。

良かった。

昨日は魘されていた理由などは聞けなかったが、Aの本音が少しだけ、聞けた気がする。

熱があると素直になるってのはほんとだったんだな。

これから、時間はかかるかもしれないけどもっと、Aの事を知れたらいいと思う。

Aのペースでゆっくりでも俺らに心を開いていってくれてる、というのがわかったからたまには昨日みたいなのもいい。

まぁ、日常的に熱出されても困るけどな。

モニ「いやー、Aちゃん元気になって良かったですね。
私、昨日はAちゃんが居なくて寂しかったんですよ。」

ディ「たったの一日じゃねーか。」

モニ「ボスはずっとAちゃんの側に居たからそんな風に言えるんですよ。
あ、私知ってるんですからね。
昨日またAちゃん泣かしたこと。」

なんでモニカがその事知ってるんだよ。

昨日あの場には俺とAしか居なかったはず。

ディ「カメラでも仕掛けてたか？」

モニ「そんな犯罪みたいなことするわけないじゃないですか。
盗聴機です。」

そう言いながらドヤ顔をしてくる。

どっちも同じだろ。

てか、マフィアって時点で犯罪もくそもねぇだろ。

それよりも、俺は盗聴機にも気づけなかったのか。

モニ「盗聴機に気づけないなんて、Aちゃん大好きなんですね。」

ディ「なんでそうなんだよ？」

モニ「だって、私が盗聴機しかけたことに気づけないほど看病に一生懸命になってたんじゃないんですか？
大好きじゃないですか。」

なんでそれで大好きになんだよ。

モニカはたまによくわからない解釈をするよな。

別に大好きとかじゃなくて、熱出したら誰でも看病くらいするだろ。

俺は当たり前のことをしただけだ。