【REBORN】跳ね馬と少女 (ページ15)

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標的9　大切ページ15

モニカside

Aと別れたあと、自室で書類を纏めていたら、トントンとノックして誰かがきた。

モニ「誰ですか？」

「俺だ。」

この声は......

モニ「ロマーリオさんですか？
俺だ、だけじゃ怪しいですよ。私じゃなかったら開けてもらえませんよ。」

と、言いながらドアを開ける。

ロマ「って言いながら開けてるじゃねぇか。」

モニ「それは私だからですよ。もし、ロマーリオさんじゃなかったら吹っ飛ばしますし。

ていうか、ロマーリオさんが私の部屋に来るなんて珍しいですね。
ボスがなんかやらかしました？」

すると、ロマーリオさんはここにくるまでの経緯を話してくれた。

あの鞄のなかに小刀なんて物騒なものが入ってたなんて思いもしなかったわ。

ボス、嫌われちゃったかな。

モニ「わかりました。Aちゃんのとこ行ってきますね。」

ロマ「あぁ、頼んだ。」

にしても、泣かすとか流石に呆れるわ。

確かに持ってたものは危ないけどね。

ボスの気持ちもわからなくはないし、私もAちゃんが危ないものを持ってるのは嫌だけど。

とりあえず、Aちゃんと話してみないと。

Aちゃんの部屋の前につき、ドアをノックする。

モニ「Aちゃん、モニカだけど開けてくれる？」

......返事がないわ。

でも、開けてくれるとは思ってないし。

モニ「嫌だったら別にいいわ。

少し、お話しましょ。」

話すと言うよりは私が一方的に喋ってるだけになるかもしれないけどね。

扉に背中をつけて座って話始める。

モニ「ボスに大事なものとられたんだってね。聞いたわよ。

ボスのこと、嫌いになった？
ボスはね、戦いとかそういうのが嫌いでAちゃんに意地悪したくてとったわけじゃないから、嫌いにならないであげてほしいな。
ボスは本当はとっても優しいから。

今回のことだって、Aちゃんのこと守りたかったからだと思う。
まだ会って１日だし、Aちゃんには信じられないかもしれないけど、ボスにとってAちゃんは大切だから。

でも、あれもAちゃんの大切なものだよね。そうだとわかったらボスもすぐに返してくれると思うよ。」

自分でもちょっと何言ってるのかわからないけど、私の言いたいことが少しでもAちゃんに伝わってたらいいな。