第9話 運命 ページ11
．
「しまった…！」
和菓子屋さんの壁に掛けられた時計を見てすぐにその場を飛び出した。
和菓子に気を取られてすっかり時間を忘れていた。気づいたらそろそろ事件が起こる頃だ。
私は急いで道を走り、段々と人が増え見覚えのある商店街が見えてきた。
Mt.レディ、シンリンカムイ、バックドラフト、デステゴロ…人混みの先で沢山のプロヒーローがその場の対応に苦戦している。かっちゃんの個性のせいか至る所から火が燃え盛っているのも見えた。
端の方にトゥルーホームのオールマイトもいる。
「ダメだ！！」
ヒーローの誰かが言った。
「これ解決出来んのは今この場にいねえぞ！！誰か有利な�犖沈��瓩�来るのを待つしかねえ！！」
あぁ…この場面はイライラしたなぁ、なんて思い出す。こんな状況で待機なんてしたらかっちゃんが危ないのに！なんて。
でも、これは運命だ。
皆が緑谷出久を、オールマイトを待っていた。
爆豪勝己の�倏β冦廊瓩鮨�じるしかなかった。
私は人混みを掻き分けてプロヒーローのすぐ横まで来た。漫画で見るのと生で見るのとでは比べ物にならない。
ドロドロの�爐修讚瓩吠颪泙譴燭�っちゃんは必死にもがいていた。
気がつくとどこからか出久が飛び出した。
皆が一斉に彼を止める声を上げても出久は止まらない。
「何で！てめェが！！」
「君が助けを求める顔してた」
薄ら、ふたりの声が聞こえた。
そこからはあっという間で、影も見せずにオールマイトが現れて強力な風圧でヘドロをふっとばし、事件は終わりを迎えた。
ヘドロは無事に警察に引き取られ、オールマイトはいつの間にか消えていて、出久は大人達に説教を受け、かっちゃんは称賛された。
「君が危険を冒す必要は全くなかったんだ！！」
私の中で、何かが切れる音がした。
「あの、プロヒーローさん」
「なんだ、君は」
「なんでここに…！」
出久もプロヒーローも、突然現れ割り込んできた私を見つめている。
「なんで出久が怒られなきゃいけないの…？アンタらはただ見てるだけだったのに出久がかっちゃんを助けようとした！今ここで1番ヒーローだった出久がなんで！！」
ヒーローが黙りこくると、続いて脇でかっちゃんが勧誘されているのが聞こえた。
「プロになったら是非ウチのサイドキックに！」
と。これも聞き覚えのある台詞だ。反論はない。確かに彼は凄いから。
でも無性に腹が立って出久とかっちゃんの手を取ってその場から逃げるように走った。
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しろくまさん(プロフ) - キラーさん» ありがとうございます。そう言っていただけると、頭の中が情報でごちゃごちゃになってスランプ予備軍に入りそうになってもリセットされて、すっきり新鮮な気持ちでお話を書けます。嬉しいです。これからも書きたいお話を自由にかけるように日々楽しんでいきたいです´ｰ` (2018年8月22日 21時) (
レス) id: c28038ff9f (このIDを非表示/違反報告)
キラー(プロフ) - ごめんなさい、私一瞬思ってしまいました。太宰さんと心中すればいいんじゃね？ (2018年8月22日 2時) (レス) id: 88d1b4cedc (このIDを非表示/違反報告)
しろくまさん(プロフ) - らなのMonOさん» 共感です心操君尊い…。設定についてご感ありがとうございます。設定は割と時間をかけて考えて構成を立てたので結構重要な要素です。楽しんでいただけたら嬉しいです。 (2018年1月9日 16時) (レス) id: c28038ff9f (このIDを非表示/違反報告)
らなのMonO(プロフ) - あと！設定が面白いっす！ (2018年1月9日 14時) (レス) id: 78c6b76a3c (このIDを非表示/違反報告)
らなのMonO(プロフ) - ししし、心操クゥンがカアァイ。 (2018年1月9日 14時) (レス) id: 78c6b76a3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろこ | 作成日時：2017年10月4日 17時
