【呪術廻戦】無表情呪術師

無表情３２　思念伝達 ページ34

貴方side


『……なんか悪寒がした』



私は加茂先輩と恵と離れて部屋を確認している

部屋の作り、屋根の位置などを確認し

落ちている木などに触る



『よし。こんなもんか……！』



後ろからドォンッと音が聞こえ始めた
加茂先輩来たのか。思ってたより早いなぁ



伏黒��蒼月先輩。もう上がっていいですか��


『準備万端。いつでもどうぞ………ん？

恵、何か息荒れてない？何かあったの？』


伏黒��ちょっと叫んだだけです

なんでもないので気にしないで下さい��


『そう？まぁならいいけど』



この会話は恵が横にいない状態で行われている

意思疎通とかではなく簡単に言うと思念伝達だ


これは鴎哬の術式の応用

詳細はまだ言えないけど


するとすぐ恵と加茂先輩が上ってくる
私はそれを恵に持たせてる鏡越しに見る


加茂先輩は恵に矢を放つ

その矢は普通ではありえない角度で飛んで来た

恵が出した蛙に羽が生えた式神


　
「不知井底(せいていしらず) 」が武器で弾きそれをキャッチする矢の先を叩くとそこから血が出てきた



伏黒「(矢尻に少量の血……

やっぱ物理法則無視の軌道は加茂さんの術式か)」


加茂「同時にもう一種式神を出せるだろ？

出し惜しみされるのはあまり気分が良くないね」


伏黒「(玉犬は仕事中だっつーの)

加茂さんこそ、矢ラス1でしょ

貧血で倒れても助けませんよ」


　
加茂先輩の術式は赤血操術(せっけつそうじゅつ)そうじゅつ

自身の血と、それが付着した物を操る



加茂「心配いらないよ

これは全て事前に用意したものだ」


　
恵の術式 十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)ぼうじゅつ

禅院家相伝の術式の1つ。影を媒介とした十種の式神術だ


加茂先輩がある程度歩き進んだのを確認し
私も術式を使う



『如意操術 ��木針子(きばりこ)��』


加茂「！？」



落ちていた木片がハリセンボンの針のように多方面へ広がる


加茂先輩はそれをギリギリで避ける
チッ、器用かよ

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