57話。 ページ10
みさ「そしてあっさり勝ってしまった」
臨「こら桜庭。
そんなこと言ったらおっさんら泣くだろうが」
あの後、まさにリンチと言う名の猛攻撃をかけ
10-2というスコアのもと、勝利を収めた。
やりすぎです。
で、現在あたしたちの足元には
縛り上げられたおじさんたちが座らされてます。
神童「…今川義元！？」
みさ「って誰だっけ」
臨「拓人に聞けよ」
何でも、子供を拐って
売って、兵にしたいんだとか。
おじさんのその言葉に、お勝ちゃんが声を上げる。
お勝「聞いたことがあります。
なんでも、近々京に上るために、たくさんの兵が必要なんだとか」
みさ「へぇ……ところで」
神童「どうした？」
みさ「どうして京に行くのに兵がいるの？」
臨「お前本当に学年1位か……？」
みさ「あたし日本史はダメなんだよう」
頭を抱えて見せると、
臨ちゃんも神童も呆れたように息を吐いた。
それで、結局その訳については教えてもらえなかった。
.
山菜「もう、みさちゃん聞いてる？」
みさ「ゔ…眠いよ茜ちゃん…」
天馬「先輩、臨先輩がまだ寝てます」
ぷんぷんと怒る茜ちゃんを目の前にして
あたしはゴシゴシと目をこする。
現在、草木も眠る丑三つ時。
ろうそくの灯された部屋の中で
さっき茜ちゃんが皆を叩き起こした。
あ、まだ臨ちゃんは起きてないみたいだけど。
剣城「踊り子、ですか？」
山菜「そう！踊り子なら、潜り込める」
ﾌｪｲ「確かに、警戒されずに信長に近づけるだろうね」
竜馬「うん、素晴らしいアイディアぜよ！」
すっかりテンションの上がった皆が話を進めて行く。
臨ちゃんまだ寝てるけど、いいのかなあ…。
ﾜﾝﾀﾞﾊﾞ「よーっし！かわいい衣装を来て、皆で踊るのだぁ！
名付けて、…踊り子大作戦！」
天馬「ほ、本当にやるですか？」
山菜「当たり前」
みさ「あたし踊れないよー…」
山菜「なんとかなるさ、でしょ？」
未だ「うーん」と唸る天馬くんとあたしを差し置いて
どうやら決定事項となったようだった。
はしゃぐ皆を尻目に、
ぐっすり就寝中の臨ちゃんのほっぺを叩いた。
みさ「おーい…臨ちゃんやーい」
臨「んん…」
みさ「なんか勝手に決まっちゃったよー」
どうやらヘッドフォンで塞がれた耳には
あたしの声は届いてないようだった。
ーー
また遅くなりまして申し訳ござ候…。
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作者名：涼風すず、手毬。
| 作者ホームページ：＼(゜ロ＼)ココハドコ? (／ロ゜)／アタシハダアレ?
作成日時：2014年8月26日 19時
