54話。 ページ7
ﾜﾝﾀﾞﾊﾞ「しまったああ!! あいつらにサッカーのルールを教えていなかったっ」
クマがフィールドの外で叫んでいるけども、時既に遅し。
もう試合は始まっちまってんだよ……
みさ「太助くん、敵のほうに走っていって、あの網にボールを入れるんだよ！」
太助「う、うん……」
大袈裟なジェスチャー付きで説明する桜庭。
それを受けて、太助がようやく動き出す。
が、当たり前っちゃ当たり前だけど、あっという間にボールを奪われた。
向こうも昔の人のくせに、サッカーに慣れてるとか。
ズルくね？……
とか言ってる場合じゃねえ!!
俺!! DF!!
見てねーで動けこら!!
天馬「獅子丸、止めるんだっ！」
獅子丸「ええっ？ 止めろったって……」
稲葉「ふん……《ツバメ返し》!!」
必殺技まで持っとるー!!
「「《火縄バレット》!!」」
信助「!!」
必殺シュートが雷門ゴールに突き刺さる。
西園、追いつけない。
俺も……追いつけなかった……
相手オメガじゃねーのに。
昔の人なのに……!!
で、試合再開。
神童「太助、まずはドリブルだ！ ボールを小刻みに蹴って走るんだ」
太助「えっと、こうか!?」
拓人の指示で、ようやくガキ共が機能しだす。
なかなか筋はいい……
っつーか、マジで初心者なのか、あれ。
俺の地位、更に脅かされてねえ？
が、まあそこまで上手く行くわけもなく、ボールを取られて攻め込まれる。
少しばかりほっとしたって事実は、墓場まで持ってくことにしよう……
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作者名：涼風すず、手毬。
| 作者ホームページ：＼(゜ロ＼)ココハドコ? (／ロ゜)／アタシハダアレ?
作成日時：2014年8月26日 19時
