52話。 ページ5
ﾜﾝﾀﾞﾊﾞ「これが花見の宴の会場だ。この広場の……」
クマがお勝の持ってきた地図を広げて話し出す。
臨「乱入ってクマなぁ、もーちょい言葉選べよ」
神童「そう言う問題か……？」
ﾜﾝﾀﾞﾊﾞ「こら臨私語は慎め、そして私はクマではなーいっ……」
「勝ー！」
お勝「おっ母！」
クマの台詞を遮るようにして、女の人が駆けてきた。
お勝ちゃんの母親ってか。
「太助がいなくなっちまったんだよ……！ それも、何人かの男に連れ去られるのを見たって人もいて」
お勝「太助が!?」
臨「太助って何？」
剣城「昨日も今朝も会いましたよ」
あー、あのガキか。
神童「……また白鹿組のやつらか！」
天馬「助けに行かなきゃっ」
お勝「で、でも、どうしたら……」
神童「藤吉郎さんを呼ぼう」
いいように利用されてますな、のちの秀吉さんよ。
・
みさ「わ、カラス多いね」
山菜「今あんまり関係ない」
なに話してんだ、あのほわほわガールズは。
龍馬「たのもー!!」
臨「それどっちかっつーと道場破りじゃね」
天馬「太助を返せっ」
THE・ならず者って雰囲気の男共が、ギラギラとこっちを睨みつけてくる。
やー、怖いね。
兄貴がいたら盾にしてたね。
でも今は女の子がいるから、俺が盾になっとこう、うん……
「あら……私たちに勝てたら、返してあげちゃおっかな？」
部屋の奥に、真紅の着物を纏ったベータがいるのが、蝋燭の灯りで見えた。
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作者名：涼風すず、手毬。
| 作者ホームページ：＼(゜ロ＼)ココハドコ? (／ロ゜)／アタシハダアレ?
作成日時：2014年8月26日 19時
