【イナズマ】 mondo impigliato 2 【コラボ】 (ページ31)

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78話。ページ31

それからベータ達は、新しく現れたツンツン銀髪の未来人につれられて、いなくなった。

・

で、夜。

織田信長のお誘いで、屋敷にてご馳走に預かった。

織田信長だぞ織田信長。
帰ったら速水辺りに自慢しちゃろ。

戻ってるんだよな、あいつら。

信長「わしにはあるか、運命を変える力が」

神童「はい。きっと」

織田信長が天下取ったら、現代どーなるんだろ。

あんま変わんねーのかな？
ただでさえ戦乱の時代だし。

信長「話したであろう。わしの友人に、運命の糸を紡ぐものがおると」

その言葉に、隣に座ってたみさが注意を引かれたみたいな顔をした。

俺の夢に出てきた女神。

その人が言った、みさのこと。

そしてそのみさ自身が、その人物を知ってる？

信長「あやつには運命を変える力がある。
神に愛されたものがその加護を受け、自らの運命さえ変える」

その女神を、織田信長が知ってる。

俺はどんな夢にその人を見たんだっけ。

“運命の糸を紡ぐ女神”。

何か最近、分かんねーことが多すぎだ。

・

ようやく夜が明けた。
これから俺たちは、現代に帰る。

やっとだよもう。
久しぶりだよチクショウ!!

臨「……あれ。拓人は？」

太助「さっき姉ちゃんとあっちのほうに歩いてったけど？」

ほう。
お勝嬢と歩いてったとな。

臨「あ、そう……」

みさ「臨ちゃん、もうキャラバン乗ってよう」

臨「へいへい」

桜吹雪の中でふわふわ揺れる、みさのツインテールを目で追った。

桜庭みさ。
臼桃色の長い髪をした、ちっさい可愛い女の子。

昨日の化身を思い起こした。

けど、俺だってまだ、強くなれる。
なるんだ、強く。

そうでなきゃ、俺は誰も守れないし、救えない。

みさ「臨ちゃんっ」

臨「何だっつーの」

適当に返事をしながら、キャラバンの階段を上がった。

今はまだ昨夜の勝利に酔ってるから。

きっと拓人のことだって、素直な気持ちで見ていてやれる。