72話。 ページ25
花見の宴から1週間。
俺たちは、信長のうつけ祭りとやらに参上していた。
これから今川軍もといプロトコル・オメガ2.0との試合が始まる。
勝たなきゃいけない。
隣に兄貴がいないのは、もう沢山だ。
戦国時代の夜空に、ほら貝の音が響き渡った。
うさぎと剣城がボールを持って上がっていく。
が、相手の必殺技で奪われた。
そのままオメガが勢い良く攻め込んでくる。
臨「お前らっ」
太助「！ うわあっ……」
ガキ共がよろけた隙に、3人同時に追い抜かれた。
そのままエイナムにボールが渡って、シュート体勢に入る。
追いつけない！
信助「《護星神タイタニアス》！ アームドっ」
他のやつらの動きに警戒しながら、シュートを見守る。
何とか西園が防いだのを見て、とりあえずほっとした。
再び試合が動き出す。
けど、ガキ共の動きが明らかに悪い。
昨日まではもうちょいマシなプレーできてたはずだ。
どー言うつもりだよ。
ﾍﾞｰﾀ「退けぇ!!」
五郎太「ひっ……!!」
そうやって立ちすくんだまま、ベータに追い抜かれる。
くっそ……!!
ﾍﾞｰﾀ「《虚空の女神アテナ》！」
臨「やらせねーよ!!」
ベータのアームドはマジで強力だ。
これやらせたら、守りきれねえ……！
一瞬体の中心から、何かが溢れてくるみたいな感覚がした。
ベータ「邪魔だ！」
臨「うわああっ!?」
そして吹っ飛ばされた。
何かもうやだ。
ベータ「《シュートコマンドK02》!!」
結局、なすすべなくベータの化身シュートが決められた。
先取点、プロトコル・オメガ。
天馬「まだまだ時間はあるんだ！ 頑張ろうっ」
みさ「そうだよしっかりして！ 一夜城、見せ付けてやんなきゃ」
太助「うん……」
臨「ふん、甘やかしてる場合かよ」
そりゃ俺だって抜かれたけど。
でも、こいつらみてーにふざけたプレーはしてない。
絶対勝たなきゃなんねーのに。
何なんだよ……!!
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作者名：涼風すず、手毬。
| 作者ホームページ：＼(゜ロ＼)ココハドコ? (／ロ゜)／アタシハダアレ?
作成日時：2014年8月26日 19時
