71話。 ページ24
みさ「ぎゃあっ」
剣城くんからのパスを受けた途端、
後頭部に何やら衝撃が。
痛いです。
臨「あー…わりい」
みさ「うー、大丈夫ー……」
後頭部をさすりながら、後ろを振り返ると
臨ちゃんと太助くんたちが立っていた。
そっか、特訓してるんだっけ。
みさ「特訓の方はどうです？」
臨「…お前石頭なの？」
みさ「失敬な！」
いたわる前に石頭発言とは！
確かに頭は固いけど！！
太助「だ、大丈夫か…！？」
みさ「太助くんがすごくいい子に見えるよ臨ちゃん」
臨「おう、悪かったな悪い子で」
みさ「ぎゃああごめん！そんなつもりは！」
わたわたと臨ちゃんを取り成していると
「うるせー」としばかれた。
散々だっ。
みさ「臨ちゃんはあたしに厳しくない？」
臨「そーか？」
みさ「そうだよっ」
臨「そりゃ悪かったよ」
ぶっきらぼうにそう言うと、
今度は頭を乱暴にぽんぽん…いや、ぽんぽんじゃないけど何かされた。
…何このギャップ…。
だから臨ちゃんモテるのかな。
たぶん女の子はキュンとしちゃうんじゃないかな。
まあ臨ちゃんは女の子だし、そんなことにはならないけどさっ。
それに、一郎太にもよくやられてたし。
うんうん。
みさ「それで、特訓は上手くいってる？」
太助「いや…なかなか上手くいかなくて…」
臨「一夜城なんて無理だろーよ」
そうそう、何やら藤吉郎さんに「一夜城を作れ！」みたいなこと言われてたね。さっきちょっと聞こえてきた。
みさ「でも、皆ならできそうだから藤吉郎さんも言ったんじゃないのかな…？」
臨「そうは言ってもよー」
みさ「大丈夫だよ、臨ちゃんならできるって！」
そう言うと、臨ちゃんが少しだけ顔を歪めた。
「何を根拠に」
表情がそう言っている。
みさ「あたしの勘だよ。ちなみによく当たると思う、たぶん」
臨「そこは自信持って言えよな」
みさ「臨ちゃんなら、絶対大丈夫！！」
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作者名：涼風すず、手毬。
| 作者ホームページ：＼(゜ロ＼)ココハドコ? (／ロ゜)／アタシハダアレ?
作成日時：2014年8月26日 19時
