50話。 ページ3
信長「旅の者だと」
神童「はい。怪しい者ではございません」
怪しまれてるらしいと察してか、拓人が進み出て話し出す。
織田信長相手に臆せず話せちゃう拓人。
マジイケメン。
信長「敵の手の者が素直に正体を言うはずもないか」
神童「！」
信長「今日のところは信じよう。その目は曇ってはおらぬようだ」
桜庭と言い拓人と言い、目にこだわるなこの織田信長は。
そのとき遠くから、馬の嘶きが聞こえた。
驚いて顔を上げると、真っ直ぐこっちに突っ込んでくる、何だありゃ暴れ馬!?
臨「！ 桜庭下がれっ」
みさ「わっ」
みさの腕を掴んで引っ張って、俺の後ろに隠れさせる。
「信長様っ」
信長「退け！」
織田信長が自分を庇う家臣たちを突き飛ばすと、勢いよく右手を突き出した。
馬があっさり弾き返されて、逃げていく。
臨「……何だあれ必殺技？」
みさ「気合じゃない……？」
信長「ふん、暴れ馬如き、この織田信長に敵うと思ったか！」
そして高笑い。
なかなか愉快な織田信長でいらっしゃる……
それから織田信長は再び馬に乗ると、その場を去っていこうとした。
ﾜﾝﾀﾞﾊﾞ「そうだすっかり忘れていた……てぇーい!!」
クマが謎の掛け声と共に、拓人と織田信長を同時に撃った。
が、織田信長に向かったほうの光線が、バリヤーに当たったみてぇに跳ね返る。
ﾜﾝﾀﾞﾊﾞ「何!?」
信長「……今のはなんだ？」
そして振り返った織田信長。
クマの両手にはぴすとぉる。
ﾜﾝﾀﾞﾊﾞ「いいいいい今のははははは花火鉄砲と申しまして……」
……よー口の回るクマだ。
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作者名：涼風すず、手毬。
| 作者ホームページ：＼(゜ロ＼)ココハドコ? (／ロ゜)／アタシハダアレ?
作成日時：2014年8月26日 19時
