65話。 ページ18
いろいろ試して、全部駄目だった。
主な原因はワンダバと錦だよね。
異論は認めないよ。
空野「大介さん、どうしましょうか…って、寝てる…」
みさ「もー、じっちゃんのばかぁー！」
ﾌｪｲ「大介さんに当たっても仕方が無いでしょ」
葵ちゃんの問いがいびきでかき消される。
もうっ、肝心な時に寝てるなんて！
臨「そーいや、何で大介さんはじっちゃんなんだよ」
臨ちゃんの問いに「前話してなかったっけ？」と質問で返すと、話してねーよオーラが返ってきた。
そうだっけ？
臨「円堂監督のじーさんだろ？」
みさ「そうだよ。あたしのおじいちゃんは別にいたからね」
臨「じゃあ大介さんがじっちゃんの理由は？」
「えっとね、」と答えようとしたら
聞き覚えのある声に遮られた。
「踊り子の募集はここで終わりとする！」
受付にいたおじさんが、
そう言って幕の内っ側に入ってしまったようだ。
…あたしたちどうなるの？
臨「おい！お前らのせいだろ！」
竜馬「わしゃあ悪くないぜよ！」
ﾜﾝﾀﾞﾊﾞ「わっ、私も悪くないぞ！」
わたわたと慌てる錦とワンダバ。
確信犯じゃないかっ。
みさ「どーするの…？」
臨「どうするったって…、」
あたしたちが頭を悩ませていると、
「天馬じゃないか」と声が聞こえた。
振り返ると、「よう」と片手を上げて歩いてくる藤吉郎さんの姿が見えた。
木下「何してんるんだ、こんなとこで」
そう言う藤吉郎さんに事情を説明すると、
ケラケラと楽しそうに笑われた。
木下「お前らはもっとここを使わんと」
「ここ」と言いながら、藤吉郎さんがあたしの頭を指でつつく。あの、地味に痛いです。
どうやら藤吉郎さんも、信長さんを一目見に来たらしい。ちなみに招待はされていないらしい。
…どうやって入るの？
木下「なーに。ここを使えば簡単じゃ」
そう言ってまた、あたしの頭を指でつつく。
いや、だから痛いですってば。
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作者名：涼風すず、手毬。
| 作者ホームページ：＼(゜ロ＼)ココハドコ? (／ロ゜)／アタシハダアレ?
作成日時：2014年8月26日 19時
