63話。 ページ16
みさ「分かってくれた…のかな？」
臨「分かるかよ」
みさ「えー…」
結局、臨ちゃんは漠然とした理解しかしていないようだった。いや、あたしもよく分かんないんだけども。
まあとにかく、今話せそうなことは一通り話したし、その事には嘘偽りはない。
一つ話してないことといえば、クロト様のことくらいだろう。…たぶん。自信はない。
みさ「とりあえず、あたしは過去から来たってことが分かってくれればいいよ」
臨「お前の説明でそれが理解できたら十分だろうな」
みさ「なんですとっ！？」
失敬な。
あたしは一生懸命説明したんだよ！
おこだからね。
臨「…じゃー、寝るか」
みさ「寝ちゃうの？」
月を見上げながら臨ちゃんがそう言うので
条件反射みたいなものでそう聞いた。
臨「寝ちゃうのって…もう夜も遅いだろ」
みさ「そっか」
臨ちゃんと話してると、時間が過ぎるのも気にしなくなっちゃうなあ。こんなにお喋りできる子って、なかなかいなかったもんなあ。
みさ「じゃあ寝ようっ、寝よーっ」
臨「何だよ、テンションたけぇな」
みさ「むふふ。臨ちゃんと話せて嬉しいんだよ」
臨「…何だそれ」
ふい、と顔をそらされた。
何だろう、早く寝たいのかな。
みさ「もう皆寝てるかな」
臨「寝てるだろ」
みさ「じゃあ静かに入らないとだね！」
臨「声でけーよ」
抜き足差し足でなかに入って、
お布団に潜り込んだ。
案の定皆寝てしまっていて、臨ちゃんが隣でモゾモゾ寝返りを打つ音が響いていた。
.
朝。
花見の宴に参加するべく、
信長さんのお城にやって来た。
みさ「…面接…？」
臨「みたいだな」
山菜「しかもあの面接官、気まぐれ」
臨「めんどくせー」
どうやら宴の参加者を選ぶのは
気まぐれなおじさん面接官だそうで。
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作者名：涼風すず、手毬。
| 作者ホームページ：＼(゜ロ＼)ココハドコ? (／ロ゜)／アタシハダアレ?
作成日時：2014年8月26日 19時
