62話。 ページ15
ぽかんとして不思議そうに俺を見る桜庭。
いや、いや、不思議なのはこっちだっての……
臨「……え、何、桜庭、ホーリーロード出てたのか？」
みさ「うん……」
臨「……桜庭、女子だよな？」
みさ「女子だよ！」
だよな。
そして俺も女子で、それゆえホーリーロード出れなかったよな。
いやおかしいだろ。
いやまあ元々おかしいことは色々あるんだけど、ますますおかしいだろ。
臨「……タイムパラドックスは大会の規定まで変えちまうのか」
みさ「じゃあ臨ちゃんはホーリーロードに出てないってこと？」
臨「そうなんだが……」
分からん。
もう何もかもが分からん。
桜庭の存在が謎だと思ってたんだけど、
逆に桜庭的には俺の存在のほうが謎だったりするわけ？
臨「……よし整理しよう」
みさ「うん」
臨「まず仮にお前の言うことを信じるとすれば、桜庭みさは10年前の人間なんだな？」
みさ「ほんとだよ！」
臨「で、円堂監督らと同世代の、イナズマジャパンだったんだな？」
みさ「そうだよ」
臨「あの伝説のイレブンの一員ってことだよな、信じるとすれば」
みさ「信じてってば〜」
臨「で、それがなぜか時を越えて俺たちの時代に来て、なぜかホーリーロードを戦ったわけだな」
みさ「うん、そう言うこと」
だめだどう言うことなんだ。
聞けば聞くほど分からなくなる気がするんだが。
拓人たちこの説明聞いて納得したの……？
でもとりあえず監督たちとタメの謎は解けたのか。
臨「……こんなちっこいのに」
みさ「どう言う意味!?」
こんなちっこいのに俺より10歳上とか。
いや、それ言ったらうさぎなんか俺より200歳年下か……
今いるこいつは同い年ってことか。
……うん、うさぎも時を越えてきたわけだし、みさもそう言う認識でいいのか。
いい、の、か？
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作者名：涼風すず、手毬。
| 作者ホームページ：＼(゜ロ＼)ココハドコ? (／ロ゜)／アタシハダアレ?
作成日時：2014年8月26日 19時
