61話。 ページ14
「何言ってんのお前」
まさにそう言いたそうな、臨ちゃんの視線が突き刺さる。
痛いヨ。
臨「新手の冗談か何かか？」
みさ「もー、違うよ。真面目に聞いてってば」
臨「いや、真面目な話をしてくれよ」
みさ「…あたしは至って真面目だよ？」
「嘘つけ」と目が語っている。
酷いなあ…真面目だってば。
みさ「だからね、あたしは実際は臨ちゃんより10歳年上で、」
臨「はあ」
みさ「でも時を超えてきたから今は同い年で、」
臨「おう」
みさ「神童たちは知ってて、」
臨「ああ」
みさ「……ってわけなんだけど」
臨「分からん！」
叫ばれた。
えー…全力の説明が
「分からん」の一言で全否定されるなんて…。
臨「もーちょい順を追って話せよ…」
みさ「だからね、あたしは元イナズマジャパンで、」
臨「…待て、それさっき言ってなかったぞ」
みさ「そうだっけ？」
臨ちゃんが大袈裟に頭を抱えて見せた。
お手上げ？ギブアップ？…どっちも困る。
どう説明すればいいんだろう。
詰んだ、白旗振りたい。
臨「…もういい。俺の質問に答えろ」
みさ「えっ、命令？」
あたしの顔を見ないままで、
臨ちゃんの質問がとんでくる。
臨「円堂監督らと同い年ってことでいいんだよな？」
みさ「あ、うん！そうだよ」
臨「いつからいたんだ？俺たちの世界に」
みさ「今年の…入学式の日…？」
確か、剣城くんのシュートの真ん前に飛ばされたんだよね。クロト様ってば酷いよね。
臨「で？サッカー部に入ったと」
みさ「うん、入ったよ。……あれ？
じゃあ何で臨ちゃんと今まで出逢わなかったのかな」
臨「俺が聞きたい」
あたしはホーリーロードに出てたから
もちろんサッカー部に入ってたわけで。
でも臨ちゃんも居たらしいし…。
あれ、そう言えば、
みさ「臨ちゃんは、ホーリーロード出てないの？」
臨「はあ？あれは男子しか出れねーだろーが」
みさ「…………へ？」
今、なんと？
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作者名：涼風すず、手毬。
| 作者ホームページ：＼(゜ロ＼)ココハドコ? (／ロ゜)／アタシハダアレ?
作成日時：2014年8月26日 19時
