【イナズマ】 mondo impigliato【コラボ】 (ページ30)

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27話。ページ30

大音量の警報が
部屋の壁に反響して増幅する。

真っ赤なライトに照らされた壁や床が
本のちょっと、あの時の部屋と重なった。

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警報が雷の音に聞こえて
真っ赤な部屋が、血に染められたものに見えた。

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「おい！ぼさっとすんな、走れ桜庭！」

みさ「‼︎」

誰かに腕を掴まれて、顔を上げた。

臨「警備ロボットが来るじゃねえか、急げ！」

みさ「え、え……」

臨「、くそっ」

ぐい、と腕を引かれた。

すでに前を向いた臨ちゃんが
あたしを引っ張って、走り出した。

なんか、やることが一郎太にそっくりだなあ。

臨「おい、笑ってねーで自分で走れ」

みさ「はーい」

こみ上げて来る笑いに耐えられず吹き出すと
何だこいつと言いたげに臨ちゃんが眉根を寄せた。

そのあと、警備ロボットから隠れつつ
走って逃げつつで、何度かピンチはしのいだ。

ものの、

竜馬「挟み撃ちか！」

神童「…行くしかないか」

信助「どうやって…」

ﾌｪｲ「とにかく行こう！」

前から後ろから、ご丁寧にロボットが2体ずつ。

しかもでかいね、よく見ると。
こりゃ空手技使っても意味なさそう。

で、皆してやみくもに前方のロボットに突っ込んだ。

そしたら案外簡単に避けられて
しかも仲間同士でぶつかってくれた。

そのままショートしてくれたみたいだ。

みさ「煙出てる…」

臨「んなこと言ってる場合かよ」

みさ「ロボットなんて初めて見たからさあー……うぎゃっ」

ﾌｪｲ「みさ⁉︎」

後ろ見ながら走ってたら、転けた。

右の靴紐がほどけてて、それをふんだっぽい。

みさ「あいたた……」

久々に転けたぁ…受け身取り損ねたぁ…。

のそのそ起き上がっていると
切羽詰まった感じのフェイの声がこだました。

ﾌｪｲ「何これ、バリアー⁉︎」

フェイとあたし、臨ちゃんを残して
天馬くんたちとの間に謎の壁が築かれていた。

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なんか天馬くんたち、サッカーバトルを強いられるっぽい。