**。・-桜、咲く君。・**-【after word】｡:+*be in full blooming love｡:*+:｡

○O*.｡2 ページ18

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潤『あの、さ…』


『…何…？』


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俺が転校してきた初日。

彼女は担任の先生に命じられ、俺へ校内案内をしていた。


ま、命じられたも何も

彼女が俺の隣の席だったっていう理由。

ありがちだよな。


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んで、案の定…

彼女はビクビクしてて。

あ、もちろん、俺にね。


もう醸し出す雰囲気や顔で感じた。

「ああ、この子、俺を怖がってるな」って。


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俺はいつもみたく、誤解を解いた。

変な印象を受けてほしくなかったから。

めんどくさかったけど…


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…だけど、何でだろう。

“彼女”の時は…本当にそう思ってたんだ。



俺を…ちゃんと見てほしい、と。

間違った外見じゃなく…ホントウの、俺を。


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すると…彼女は、笑った。


怯えた素振りを全て捨て、

小さな花が綻ぶみたく…俺に微笑んだ。


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『…ごめんね、松本くん。私、勝手に…』


潤『いや、俺の方こそ…』


『私ね、綺麗だなぁって思ってたの。松本くんの顔』


潤『…男の顔が綺麗って…あり？』


『うーん…どうだろ？(笑)』


潤『…』


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他人にとってこんなやり取りは

何とも思わない…お遊びのようなモノかも知れない。


それでも、俺にとっては大きなモノだった。


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彼女は、俺を分かってくれる。

彼女なら…素の俺を知ってくれる。


たったこれだけが、涙が出るほど嬉しかった。

君には口が裂けても言えないけど…


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それからと言うもの、

俺は暇さえあれば、彼女を見つめていて。


この胸いっぱいに少しずつ溢れ出す、彼女への気持ちこそが『恋』なのだと…

君を追い求めつつ、実感していた。


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…だから、許せなかった。

だからこそ…認められなかった。


あんな男が…彼女を独り占めしてることが。


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潤『…二宮、…俺と勝負しろ』


和『な…』


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俺は宣戦布告をした。


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彼女を…自分のモノにするために。


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