七瀬について ページ1
視点:出水公平
太刀川隊は、No.1アタッカーである太刀川慶を要するA級1位のチームだ。
加えて、自然系天才の出水公平
スポンサーのコネで入った唯我
オペレーターの国近柚宇
そしてもう一人。
「おい、太刀川さんどこ行ったか見たか？」
「え、たいちょーは風間さんに捕まったよ？
まーたレポート書いてないってさ」
出水と同い年の、七瀬Aである。
七瀬A、という女は非常に面倒くさがりだ。
長年チームとしてやっている出水にはよくわかるが、彼女はいつも本気を出さない。
だから本来なら上位にいるはずのランキングにも一切名前はない。
やる気を出さなくてもマスタークラスなのはさすがとしか言いようがないけれど。
「出水、テスト期間って今日から？」
彼女と初めて会話したのは、中学の頃だ。
七瀬は、学校の行事やら成績に関わることやらにかなり疎いやつだった。
そのとき隣の席だった出水が、とても拍子抜けしたのは今でも記憶に新しい。
「…昨日から部活停止だぞ？」
「ありゃ、テスト明日からじゃん」
こいつ、米屋より成績悪いんじゃね？
失礼ながらそう思ってしまった。
まあ結果的に、成績はめちゃくちゃ良かったんだけど。
「…あれ、いずみんってボーダーなの？」
いつしか『いずみん』というあだ名をつけられ、それに意見することもなくなった頃、彼女は出水に疑問を投げかけた。
その少し前からボーダーに入り、それなりに学校も休んでいたのでわかったのだろう。
「そうだけど」
「まじかー、私もだけど知らんかった」
ふーん…って、え？
「お前今なんて言った？」
「いや、私もボーダー入ってるけどいずみんがいるの知らなかったーって」
「はぁ〜？」
こいつに限って？
このどんな手を使ってでも面倒ごとを避ける女が？
思いっきり顔に出てた自覚はあったから、七瀬の反応は予想通りだった。
「面倒ごとではあるけど気が紛れるからね」
気が紛れるなら、面倒でもいいのか。
七瀬の言ったことは、当時はよくわからなかった。
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あんどー(プロフ) - 、さん» すぐに外しました！最初は外していましたがどうやら誤ってつけたままだったようです！申し訳ございません！ (2018年2月2日 17時) (
レス) id: 50627c7d02 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグ外して下さい (2018年2月1日 16時) (レス) id: 8e60189fd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんどー | 作成日時：2018年2月1日 15時
