大学生ゲーマー系彼氏とヲタク系彼女の日常。 (ページ14)

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事件。ページ14

研磨 side

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「…それはお前が悪いわ」

「……わかってる」

たとえ自分は何も覚えていなくても。

やってしまったっていう証拠があるし、事実はもう変えられない。

付き合う時、『大切にする』って言ったのに。

好きな人が出来た、って言った時、すごい方言出てた。

……失望、したかな。

クロがコーヒーを飲みながら、うーん、と唸った。

「……おれ、どうしたらいいかな」

ぼろぼろと溢れる涙が服に染みを作る。

Aのこと、大好きなのに。

すごい、大切なのに。

大切なのに、傷つけた。

面倒くさいわけない。

なんで、誰、って、泣いて責めてもいいのに。

別れたくない。

「Aがどう思ってるか、とかはわからない。

お前がこれからどうすれば一番いいのかもわかんねえ。

お前がしたいようにしたならそれが一番だろ」

「……なんで、あんなことしちゃったんだろ」

クロはまたしばらく考え込んで、何か思いついたように立ち上がった。

「そうだ!!あの子がいるじゃねえか!!」

「…だれ？」

「ほら、ルイだよルイ!!

あの子なら、お前が行っちまったラブホも支配下かもしれねーし。

それに、もしかしたらお前はやってねえかもしれねえぞ？」

「……どういうこと？」

「ほら、本とかでよくあるだろ。

睡眠薬を飲ませて、事の後のような写真を撮って、別れてって脅す!!それかもしれねえぞ？

とりあえず、電話してくる!!」

クロが部屋から出たとき、ラインが来た。

ルイ【Aの泣き顔】
ルイ研磨、お前の言葉でコイツこんなんなってんぞ。
ルイお前が嘘言ったことぐらいはすぐわかった
恋李研磨君、タチの悪い冗談かい?冗談なら、ふざけんじゃねぇぞ?
恋李Aね、まだ君のこと好きらしいんですよね。しばらく諦められそうにないけど、頑張って諦めて研磨の恋応援しますって

二人からのラインにまた涙が流れた。

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ルイ side

…お、黒尾さんから電話だ。なんぞや。

部屋から出て、電話に出る。

「もしもし、黒尾さんっすか。何ですか」

『お前、『ラブグッド』っつーラブホ知ってる？』

「まあ、はい…一応私の支配下ですけど…」

『じゃあ、そこの１０５号室の監視カメラって見れるか？』

「見れますけど…なんでですか？」

『もしかしたら、誤解かもしれねえ』

何のかはすぐにわかった。

……大体話はわかったし、一肌脱ぎますか。