弱者は弱者なりに努力してるんだよ (ページ8)

今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:2,101 hit

7話ページ8

《決闘》とは両者の承認があった上で行われる何でもありの対戦のこと。お互いが了承すると、空いている決闘場があればそこに飛ばされ、対戦が始まる。専用の結界に囲まれているため、相手が死んでしまっても一度だけ生き返らせることが可能(復活し終わった後ですぐにもう一度死んだらちゃんと死ぬ)。勝利条件は相手が降参するか戦闘不能状態になれば勝負が決まり、元いた場所に戻される。買った方は相手のポイントが多ければ多くポイントを取得することができ、逆に負けた方はその分だけポイントをとられるので注意が必要。

em「ちなみに《決闘》で誤って殺してしまった場合は、1年間浮遊島の掃除なんかをしてもらいます。」

へー。1年間浮遊島の掃除ね…。軽いよ！生き物の命がかるすぎるよ！これなら元の1年間の懲役のほうが重いわ！！

em「じゃあいい質問をしてくれた君にはバナナをあげますね」

？？？

バナナ？？？

エーミール先輩はアイテムボックスから何故か一房のバナナを取り出し、質問をした子にそれを渡した。いや、なんでバナナ？？？

ちょっとおかしい先輩だったが、学園の案内はとても丁寧だった。
生徒会とはここまで紳士的な人たちの集まりなのだろうか？ならなんで2割も死亡者でてるんだよ。バグってんのか？？？

em「では1年生の草食動物の皆さんは草食動物エリアの寮に入ってもらいます。各自スマホで自分の部屋を確認してください。もし迷子になってもマップ機能があるので大丈夫ですよ！明日は能力テストがあるので時間割や先ほど説明した規則に従って動いてください。では解散！」

ふー。やっと安全ね部屋に行くことができる。

em「あ、それと稀に肉食動物の人たちが寮に忍び込んでくるので気をつけてくださいね」

前言撤回。この浮遊島に安全な場所など存在しないわ。

『はぁ…。まぁいい。そろそろ”あの子達”も情報集め終わっただろうし一旦あそこまで行くか…。』

ーーーーーーーー

『あ、来た来た！』

私が移動したのは転移ゲートから少し離れた野原だった。ここは集合場所の移動中に見つけた場所で、この時間だと人目も全く無い。

私が言った”あの子達”とは小鳥のことだ。

私達種族とは違ったただの鳥。鳥族とは全く別の存在だ。

【記憶写し】

この能力は洗脳系の類で、脳に干渉する洗脳の術式をいじって創った指定したものの記憶を読み取ることができる魔法だ。

彼らには私が持っていたクッキーを対価に情報を集めてもらったのだ。