弱者は弱者なりに努力してるんだよ (ページ5)

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4話ページ5

『うん。流石に高さ100Mくらいから落ちたら体きついな…。硬化してなかったら死んでるじゃん。』

まぁ、死んでないしいっか。
『おぉ。さすが獣人。勘がよろしいこと。とっさに獣人化してるじゃん』

獣人化とは人間のように二足歩行ではあるものの、顔や体は完全に獣になっている姿のことである(羽が生えてたりケモミミがある程度は人化)

この姿になると攻撃力や耐久力、魔力を持つ人は魔力量が増えたりするのだが、その分体力の消耗が激しいのだ。

『最悪薬とか心臓マッサージとかでどうにかしようと思ってたけど良かった。人殺しにならなくて』

私の顔はフード被ってなかったし覚えてるよね。今気絶してるし多分使えるかな？

【記憶消去】

この能力は洗脳を少し改良して創ったものだ。自分より精神が弱かったり、自分より弱い生物に対して一部の記憶を消すことができる。だけど気絶してたり意識がないと簡単に術をかけることができる。

『持ち物は小銭とナイフ。ふーん。しけてるな…。まぁ、お金だけ貰っておくか』

ここは弱肉強食の世界。盗られたやつは悪いのだ。

『私の資金源になってくれてありがとうね。おじさん』

私もまた弱肉強食のピラミッドの中で見にくく争う生物なのである。

『あ、早く宿に泊まらなきゃ！初っ端から野宿は色々死ぬッピ！！』

え？あの獣人？しらんがな？彼奴が食われたらどんまい。別に彼奴に感情移入する理由なんてこれっぽっちもないし、世界が理不尽でも私が幸せだったらそれでいいんだよ。別に私優しくないもん。普通にクズだもん？

あのチーターの獣人のその後なんて私は知らない。だってどうでもいいから。

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《ジーニアス魔法学園》
・種族問わず魔法を使えるものが(強制的に)入学する魔法学園
・3年間学園で過ごし、無事卒業できた人は就職が有利になる
・単位がダメだった人は卒業自体はするものの、経歴に傷が入るので就職が不利になる。
・無事卒業できるのは6割。途中で死ぬのが2割。卒業自体はしたものの、単位不足が2割。
・空に浮かぶ浮遊島が丸ごと学園になっていて、学園の中には食堂や売店はもちろん、デパートのような建物も設置されている
・強大な魔法障壁に囲まれており転移ゲートでしか入退場できない

《魔法と異能力の違い》
・魔法は属性を持っているものしか使えず、自分以外に干渉する(火を出したり、誰かを洗脳したり)
・異能力は個体差はあれど一応誰でも使え、自分に干渉する(身体強化など)