末澤専用セコム。【男主】 (ページ3)

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無事撮影も終わる頃には外も薄暗くなっていた。
春や言うても夜やと冷えるもんやなぁ、としみじみ思う。

誠也くん風邪ひかへんかな、結構薄着やったけど大丈夫やろか。

あぁ、俺が温めてあげたい。

小「リチャくーん。まっさん1人で妄想しとる。」

リ「何？ほな正門置いてこか。」

「俺も連れてって下さいよ、てか妄想なんかしてへんし。」

「ほんまですかぁ？」と晶哉に笑われつつ頬が赤くなる。

福「もしほんまに誠也くんに恋人おったらどないしましょ…。」

いつもと違い、テンションの低い大晴。
こじけんの言葉がかなりショックやったんやろか。

まぁ俺もショック受けとんやけど、まだ確定した訳ちゃうので何とか堪えております。

佐「はぁ。酷い、誠也くん。俺こんなにも誠也くんの事好きやのに…。」

「そんなん俺の方が誠也くん好きやし。」

福「いや、俺や！誠也くんめっちゃ優しいし通じ合ってるんですよ！！」

小「いやいや…それやったら俺やろ。
なんてったって『せいちゃんけんちゃん』やで？」

解散してなかったか？と思いつつ話は広がり、気づけば誠也くんにしてもらった自慢大会が始まった。

「俺なんか色違いの腕時計持っとるし！」

佐「それやったら誠也くんいっつも俺の所来てくれますよ！」

福「俺だって！」

その時リチャ君のストップがかかった。

リ「流石にお前ら、煩いぞ。笑
もう末澤の家なんやから大声出しとったら聞こえてまうやろ？」

福「はーい…。そいや、リチャ君は自慢大会参加してませんね。何でですか？」

確かに言われてみたら。
誠也くんと付き合い長いから自慢する事1番ありそうやのに。

リ「あぁ、彼氏の余裕ってやつ？」

くっそ、負けた。

リ「ほらほら、そう言うとったら末澤ん家着いたで。誰がピンポンするんや？」

年下組が俺が！と争い公平なじゃんけんの結果鳴らすのは晶哉に決まった。

佐「こ、こんなん今言うたらアレですけど…。

恋人丈くんとかやったらどうしましょ。」

鳴らしてから言う晶哉。…言うん遅いわ！どないすんねん！

慌ててももう遅かった。
何故なら玄関のドアがもう開いて…

「「「「…ちっさい末澤！！！！？？？」」」」

あ、誠也くんの事末澤言うてもた。
けどそれより驚く事が。

『な、なんやお前ら！誠也兄ちゃんは渡さんぞ！！！？』

目の前にいつもよりもっと小さい誠也くんが居ました。

※丈くんが出てきたのは作者がひっそり推してるから。