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「ねえねえるぅとくん、結局Aちゃんってどうだったの?」
音楽では1番端っこの席の僕の隣の席のなーくんがコソコソ話しかけてきた。
音楽の授業で触れられている話については知っているから別に聞いていなくても問題はない。
だから別に話しても良いかと思い、体を半分ほどなーくんの方に向ける。
「本当は4人で行っててあの男子には彼女がいるそうです」
「え、俺らの勘違いじゃん」
なーくんは口元に手を当ててびっくりしたような笑いを堪えるような顔をした。
動作、女子ですか?
「全部僕たちの勘違いらしいです。今も喋ってますけどね、なんなんでしょう?」
「おいるぅと、嫉妬は見苦しい」
音楽の先生が資料を忘れたらしく職員室に行った瞬間全部話を聞いていたらしい前の席のさとみくんが振り向いてきた。
まあみんなざわざわし始めたから良いんですけど。
「余計なお世話です。嫉妬なんかじゃありませんし。…はぁ?」
「なになに今度はなんなの」
明らかに少し笑っているなーくんの前の席のジェルくんが話しかけてきた。
もうやだ…Aとのこと莉犬以外にバラさなきゃ良かった…
けどころちゃんと莉犬はこっから遠い席ですし助けも求められません…
「普段はこういう時黙ってるAが昨日のやつと喋ってるんですけど本当無理病みそう」
「それ一息で言えるってすごいよ」
呆れた顔をしたなーくんを気にしている暇もなくAを見続ける。
僕といる時より楽しそうな笑顔なんですけど。どういうことですかね?
「僕といる時より笑顔じゃないですか?」
「まあ…それは否定できひんなぁ…」
気まずそうに目を逸らしたジェルくんを睨む。
嘘でも否定して欲しかったんですけど。
「後で問い詰めれば良いやん。俺だったら付き合ってもないのに異性と喋っただけで2日連続ダル絡みしてくる幼馴染とか超嫌だけど」
さとみくんの言葉に力が抜けた。
そうですよ、どうせAは僕のことなんてなんとも思ってません…
「はぁ…」
「ちょ、先生戻ってきた!」
なーくんの注意で授業に集中している風の顔に変える。
Aのことしか考えてないので全く聞いてませんけど。
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いちごぱふぇ。(プロフ) - める@愛方:りーにゃさん» ありがとうございます!最近書けてないので…更新頑張りますっ! (4月18日 19時) (レス) id: dade9ddf90 (このIDを非表示/違反報告)
める@愛方:りーにゃ(プロフ) - コメントほんとに遅れてすみません💧ずっと更新されてるのは楽しく読んでたんですけど💦いちごぱふぇ。さんの夢小説の書き方読みやすくてめっちゃ好きです❕🫶🏻ご自分のペースで更新頑張ってください❕ (4月17日 21時) (レス) id: e9e21c49d6 (このIDを非表示/違反報告)
いちごぱふぇ。 - さくらさん» コメントありがとうございます。今まで更新していためる様程の語彙力は無いのですが(笑)、更新頑張りますね。絶賛下書き中なので、もうすぐ更新できるかもです! (3月25日 13時) (レス) id: 3e82b3abfb (このIDを非表示/違反報告)
さくら - すごく面白かったです!頑張ってください (3月25日 8時) (レス) @page8 id: cb8494fe8c (このIDを非表示/違反報告)
いちごぱふぇ。 - めいさん» わあ!ありがとうございます。頑張りますね! (3月5日 18時) (レス) id: 3e82b3abfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:める&いちごぱふぇ。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時:2024年1月24日 16時