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「Aって友達と帰る時寄り道するんですかね?」
僕はジュースを飲みながら首を傾げた。
今までお母さんに言われてよくAと一緒に帰ってきたけど、相手が僕だからかAが帰り道にどこかのお店に行きたいとか言うところなんて見たことないんです。
「るぅちゃん、それAが一緒に帰ってくれない日いつも行ってんで」
一切悪気が無さそうににこにこしているジェルくんに毒気が抜かれた。
「そうかもしれませんけどいつも一緒に帰ってる好きな子が他の子と帰るってなったら気になりません?」
「いつも一緒に帰ってるってところ、るぅとくんとAちゃん以外だったら耳疑ってたわ」
「なーくん?そんな微笑ましいものを見るような目で見ないでくれません?」
なーくんが仲良しカップルのことを話すように喋ったのでツッコむ。
違いますから。僕の一方的な片思いなんですよ。
「ん?あれAちゃんじゃないよね?」
莉犬が独り言のように呟いたから莉犬が凝視している方向に目を向けると少し遠くの席の後ろ姿だけど間違いなくAが。
「え、ガチじゃないですか」
「一緒にいんの男じゃん」
ころちゃんが言った通りAの向かいの席にいるのは同じクラスの男子だった。
確か…Aのことが好きって噂を聞いたことがあった気がします。
ま、あんなのにAが振り向くとは思えませんけど。
「おいるぅと、お前殺気ヤバいの自覚してる?」
さとみくんは呆れたような笑いを堪えるような顔をしている。
殺気なんて出した覚えないんですけどねー?
「そんな物騒なものだした覚えないですよ。ただ帰ったらAに尋問しようと思っただけです」
「尋問っ!?るぅとくんにそんなのされるとかAちゃんかわいそ…」
全くこちらに気付いていないAと男子を見ている莉犬に笑いかけてAからどうやって聞き出そうか考え始めた。
Aのことです。上手く隠しそうですからね。
「…相手の男はどう処理しましょうか?」
「るぅちゃん、目が笑ってないで」
「こっわぁ…こんな男に好かれたAちゃん本当に可哀想」
「ジェルくんと莉犬うるさいです」
Aは確かに不運ですよ。僕なんかに好かれてるんですからね。
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いちごぱふぇ。(プロフ) - める@愛方:りーにゃさん» ありがとうございます!最近書けてないので…更新頑張りますっ! (4月18日 19時) (レス) id: dade9ddf90 (このIDを非表示/違反報告)
める@愛方:りーにゃ(プロフ) - コメントほんとに遅れてすみません💧ずっと更新されてるのは楽しく読んでたんですけど💦いちごぱふぇ。さんの夢小説の書き方読みやすくてめっちゃ好きです❕🫶🏻ご自分のペースで更新頑張ってください❕ (4月17日 21時) (レス) id: e9e21c49d6 (このIDを非表示/違反報告)
いちごぱふぇ。 - さくらさん» コメントありがとうございます。今まで更新していためる様程の語彙力は無いのですが(笑)、更新頑張りますね。絶賛下書き中なので、もうすぐ更新できるかもです! (3月25日 13時) (レス) id: 3e82b3abfb (このIDを非表示/違反報告)
さくら - すごく面白かったです!頑張ってください (3月25日 8時) (レス) @page8 id: cb8494fe8c (このIDを非表示/違反報告)
いちごぱふぇ。 - めいさん» わあ!ありがとうございます。頑張りますね! (3月5日 18時) (レス) id: 3e82b3abfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:める&いちごぱふぇ。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/n15a76543b1
作成日時:2024年1月24日 16時