幼馴染が好きすぎる！【黄】

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時は過ぎて、放課後。



生徒会メンバー(とななジェル)は生徒会室にいます。



といっても、今は各々勉強中です。



僕は漢字の勉強。苦手なんです…。



次の問題は…「手裏剣」の読み方…。



『るぅと、どうしたんですか？そんな難しそうな顔して。』



「顔に出てた？この問題が読めなくて。」



『どれですか…？』



そう言いながらAは顔を僕のノートの方に近づけてきた。



近い。流石に近すぎますっ！眼鏡似合いすぎだし…。Aはどうしてそんなに…



『るぅとー！聞いてますか？』



ヤバい。完全に見惚れてました。



「るぅとくん、目開けたまま寝てるの？今の顔めっちゃ面白かったけど。」



いくらなーくんでも許しません。ボーっとしてただけなのにその言い方はないじゃないですか。それに、Aに近づかれたら誰だって…



「ごめん。もう一回言って！」



『もう言いません。他の人に聞いたらいいじゃないですか。』



そんな…。Aのツンツンしてる顔も可愛いんですけど。



「ジェルくん、これなんて読むの？」



「そんなのもわからんの？「てうらけん」に決まってるやろ。」



「てうらけんって何？」



「うん。こっちが聞きたい。」



なーくんでも知らない言葉がテストに出ますかね…？怪しい…。というか、なんで皆笑ってるんですか⁉



『なんで信じてるんですか。「しゅりけん」です。』



「A、ありがとう！今度ジュース奢ります。」



やっぱりAは優しい…。って、背後から話し声が聞こえますね。



「るぅとって本当馬鹿だよなー(笑)。」



僕の悪口言ってます？



「ジェルくん、何か言った？」



「馬鹿って言ってましたー！」



「ころんも言ってたやろ。」



「ころジェルは僕の漢字ノート書いておいてね。」



『それぐらい自分でやったらいいじゃないですか。私はるぅとが馬鹿だとは…』



ころジェルを否定するなら最後まで言ってください。Aに言われちゃいましたし、漢字頑張ります…。

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