金タクルさんに慣れてきました ページ3
とある日のマッチング画面で、私はうだうだしていた。
「やぁーーんジョゼ〜！！！！！」
「ちょっとくっつかないでってば！」
問題はマップとメンバー。
まだスポーン位置が曖昧である湖景村。
傭兵占い師医師踊り子といういかにも面倒な編成でつい先程の試合でも踊り子のサンドバッグになってきたばかりだった。
「やだよ…回線落ちしていい…？」
「それは回線落ちとは言わないよ。
うーん…でも普通に出たくないし最近僕も不調だし」
機種の問題で開始時間が数秒遅れてしまうことも前回の敗因に大きく関わっていた。
踊り子の青オルゴール板裏待機や医師の0.5ダメージ治療。傭兵と占い師の確実な救助。良くて引き分けほぼ負け確なメンツに2人で大きなため息をつく。
自分が使えるハンターはジョゼフと最近練習し始めた……
「リッパーにでも頼めばいいじゃん」
「え"」
鳴き声が特徴的な長身の男だけだった。
ﾊﾟﾗﾊﾟﾗと相棒が目の前から消え見慣れぬ金色の男が顔を覗かせる。
「ふぅん…いきなり呼び出してこれですか。ジョゼフさんで負けたくないからって私の練習に…？」
不機嫌そうな顔をする彼にゴメンと一言伝えると彼は大きなため息をついた。
サバイバーの催促が激しくなってきたと見慣れぬ金色に力強く腕を引かれる。
「ジョゼフさんならまだしも私で負け確とかやめてもらえませんかね。引き分けには持ってきますよ。」
いつもよりちょっと低めの美しい声と、
ふわりと香る薔薇の香りを胸いっぱいに吸いつつガラスが割れる音が耳に届いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
灰色のもふもふ(プロフ) - 匿名さん» コメントありがとうございます。いい試合が出来次第あげてこうと思っております！楽しみにしててください(*´ｰ`) (2020年5月18日 0時) (
レス) id: 268e903cb0 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 更新を楽しみにしながら毎日読み返してます...好きです...気が向いたら無常との絡みもぜひお願いします... (2020年5月12日 17時) (レス) id: 776fdad7d6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
