ネクロマンサー様の初試合2 ページ12
生やす、倒す。
生やす、生やす、生やす、倒す
溜めて当てて負荷をかけて解読機に寄せて吊る。
心眼だったろうか、視界が悪い分よくハンターを探知出来る子だと聞いた。ネクロマンサーの動きにばかり気を取られて触手に襲われる。
「初めてにしては運びが慣れてるではないか」
「…まぁ、」
いつも頭を抱えさせられてますからねとは言えずに次だと気を逸らす。野良の貴方はもっと強いんですよ。私なんかと組むよりずっと。
「……ふむ」
なんやかんやで4割まで来たところで傭兵の姿が見えた。遠めに蛇を生やし牽制する。避けてる間に5割を超えた。避けきれなかったためダメージも入るし蛇で殴りまた殴ってダウンをとる。
「上々だな。」
「まだまだです。」
ふわりと芳しい香りが鼻をかすめる。調香師か。9割を狙ってくる彼女にまた蛇を投げかける。2本ほど避けたところで一撃。恐怖の一撃だ。
「気を取られすぎなんだよ、」
「其方も用心深すぎる」
そんなに生やすものではないと注意されるがこうでもしないと腐らせるだけである。
起死回生を吐いた傭兵に用はないし崩壊3振りの時点で調香師の方は察して欲しい。
残る空軍だけど…ふむ、手近な解読機が揺れてますね。
遠回しに触手を生やしておびき出す。
気迫迫った表情は相変わらず締まっていてとても綺麗だった。
「ゆくぞ、」
深淵から響く声に合わせて手をふりかざす。
それと同時に銃が構えられた。
バァンッ
激しい音と赤い煙。目の前にはダウンした空軍が居てネクロマンサーが煙を払っているところだった。
「今回は其方の用心が役に立ったな」
クールタイムに入った特質〖興奮〗を指し褒めていただく。
調香師を吊ってみれば間もなく投降されゲームは終了した。
ーーーー
「お誕生日おめでとうございます」
「良いものを見せてもらった」
最初とは少し違う柔らかい声色に胸が踊る。
「ありがとうございます、ネクロマンサーさm「今回はな」…と、言いますと…？」
「何を惚けている。
まだ一勝ではないか。少なくとも我はこれを機にまた会う機会が増えることを願っている。」
嫌な予感が的中し深淵の向こうで細くなったような目が見えたような気がした。
「何事も積み重ねがなければ成されることはなかろうよ。我の隣で相応しい推理をして見せよ。」
探偵、と優しい声がかけられた。
逆らえるはずもなくただ頷くだけになってしまったが十分伝わっただろう。
こちらこそよろしくお願いします、ハスター様
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灰色のもふもふ(プロフ) - 匿名さん» コメントありがとうございます。いい試合が出来次第あげてこうと思っております！楽しみにしててください(*´ｰ`) (2020年5月18日 0時) (
レス) id: 268e903cb0 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 更新を楽しみにしながら毎日読み返してます...好きです...気が向いたら無常との絡みもぜひお願いします... (2020年5月12日 17時) (レス) id: 776fdad7d6 (このIDを非表示/違反報告)
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