No.66 ページ31
今日はヨコハマのMTCの皆さんに仕事を依頼する。
他のチームは全て快く引き受けてくれたし、あとは、このチームだけだ。
引き受けてくれるといいんだけど…
私は左馬刻さんの事務所に着いた。
事務所の前に立っている、怖そうな男の人に話しかける。
『あの…』
「あ?なんだお前?」
『左馬刻さんたちに会いたいのですけど…?』
「もしかして兄貴のファンか?兄貴は忙しいんだ。さっさと帰れ。」
ひえ…どうしよう。入らせてくれない。
『わ、私、左馬刻さんに仕事の依頼をしに、きました…』
「あぁ?仕事だァ?お前がか?」
私はビクビクしながら答える。
『は、はい…私、ESのプロデューサーをやっています。Aと言います… 左馬刻さんたちに仕事を依頼しに来ました…』
「兄貴テレビに出るのか?」
『そ、うなりますね…』
そういった途端左馬刻さんの舎弟と思われる人は目をきらきらさせた。
「兄貴がテレビに出るのか!それは楽しみだな!それなら話は別だ!入れ!」
『ありがとうございます!』
「案内してやる。その代わり、兄貴をかっこよく映せよ!」
案外舎弟さん、優しい…?
『左馬刻さんのこと、本当に大好きなんですね』
「ったりめーだろ!兄貴は凄いんだからな!」
舎弟さんは満面の笑みでそう答えた。
舎弟さんに対しての怖さは何故か消えていた。
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作者名:ルナっち | 作成日時:2020年5月26日 14時