【コラボ】学園という名の…【歌い手】 (ページ41)

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姫歌ちゃん～女主視点～ページ41

かなりギリギリだったが、なんとか教室についた

『ありがとね！貴方に会ってなかったら今頃はまだ彷徨ってただろうし…』
「いえいえ～あ、先生来たよ！席につこう」

そう言ってそれぞれの席につく

自分がどれほどの方向音痴かは自覚しているつもりだったんだけど…
こんなに酷かったとはな…

そして自己紹介

『…柚子です。よろしく』
一言だけ言ってすぐに座る
正直こういうのは緊張するからあまり好きじゃない
今だって冷静を装っていたけど、心臓が飛び出しそうなほどだった

無意識にはぁっとため息をつく

あ、次あの子だ
と思った時教室のドアがガラッと開いて空くんが見えた

「黒川姫歌です」
姫歌ちゃんっていうのか…可愛い名前だな

「先生、今日は休みます」
空くんはそう言って教室を出て行く
あれ…空くんと姫歌ちゃんって知り合い…なのかな？
今、目合わせてたよね？＿＿＿私には関係ないか

気が付いたら自己紹介は終わっていた
休み時間ではあるが知ってる人が全然いないため話す人もいない。暇だ。

『…空くん大丈夫かな』
「そうだね」
『わぁ』
「あ、ごめん」
なんとなく呟いた言葉に声が返ってきたため思いっきりビクついてしまった
でも嬉しいな…

「柚子ちゃんは空くんと知り合いなの？」
『え…』
そんなこと聞かれるとは思わなかった
どうしよう…なんて言えばいいのかな

『えっと…ちょっと、ね』
曖昧な返事だったよね…

あ～どうしよう…

『ぁあ、あの！姫歌ちゃんは空くんとどんな関係なの？』
我ながらいきなりこんな事聞くのはどうかと思う

姫歌ちゃんはう～んと唸ってから
「いい関係…ではない、かなぁ？」
ニコッと笑って言う

『そ、そっか…』
なんだか今の笑顔怖かった…仲良くないのか…

でも仲良くなくていいんだろう
さっきの空くんの姫歌ちゃんを見る目も…怖かった

昼休みに生徒会室に行ってみようかな
きっと生徒会室にいると思うし

＿＿＿＿
＿＿＿

『…よし、生徒会室へレッツゴー！』
道は覚えたし、大丈夫！

『え～と…こっち…か』
地図と廊下の先を見比べながら少しずつ進む
というか生徒会以外立ち入り禁止…だったような……ま、いいか

『…あっ着いた！…し、失礼します』
ガラッとドアを開けるとナノくんと目があった

「…なに？」
『あ、ナノく…ナノさん…空くん大丈夫かなって思って…』

なんで今言い直したのかな私…絶対変に思われたよ