飽く迄も一般人を貫き通す-参-

番外編:入れ替わり ページ49

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普通なら、此処で大人しくしないのが私だが

中原in私は、背筋良く大人しく座っていた……


中原は間違っていないが、これは怪しい……

私から見ても、怪しい

大人しいと怪しまれるのが腹立つが、先刻から国木田さんが中原in私をチラチラと見て怪しんでいる……






江戸川「……あれ？

Aだーっ！

久し振りだね！」




扉から入ってきたのは乱歩さん

つい、久し振りですとか云って立ち上がりそうになるのを堪える。



すると乱歩さんは、其の勢いの侭

中原in私に抱きついた。



……何時もの事だなあ……とか思っていたが

中原からしたら何時もの事では無く……





『うぉぉおおぉおおぉおおッッ！？

こ、此奴に触るんンじゃねェ！！』




な、何しちゃってんの！？




国木田さんに似た悲鳴を上げて、訳の判らない発言

乱歩さんは、怪訝そうな顔で中原in私を見た。







「……」


あー、バレたな、これ






江戸川「ふぅん、へえ〜

成程ね

じゃあ僕は此方に抱き着けば良いんだ？」




と、私に抱き着いてきた


普通なら此処で、私が手前何しやがる！？って云わなきゃいけないんだろうけど

もうバレてるし……。





『て、手前俺から離れろ！！！』

江戸川「あはははははっ、面白いなあ！」




無抵抗の私に、中原が乱歩さんと私を引き剥がそうと立ち上がる






太宰「ただいま〜

くにきーだくぅーん、見て見て手掛かりどころか解決＿＿＿＿＿




え、中也……そんな趣味が？」




乱歩さんに抱き締められる私を見て、太宰さんは一気にドン引き。





『だ、断じて違う！！』

太宰「やあAちゃん！

これどう云う状況？」

江戸川「なんかこの二人入れ替わっててさ〜」

太宰「え、入れ替わってるの！？

面白いねぇ！」

『な、何故其れを！』

「否、バレるでしょうよ」

江戸川「名探偵以前の問題だよ」

太宰「面白い絵図だね

能面顔の中也と、表情がコロコロ変わるAちゃん

若しかしたら照れ顔のAちゃんが見れるチャンス！？」





……と、中原in私を押し倒す太宰さん







『ぎゃぁぁあッ！！』

国木田「先刻から何の騒ぎ＿＿＿＿＿

だ、太宰ッ！？」









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