漆拾捌 ページ2
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脳裏に浮かぶ、死体の数々
母の病院へ向かい乍らも、頭の中は赤かった。
『……慣れないなあ
でも、私は囮になって異能でサポートするだけ
中原、相当私に気を使ってるなあれ
てか、気付く私もかっこ良くない?』
とかぼそぼそ云って、病室へ向かった
数日行けなかったから、前は毎日逢ってた母に逢うのに違和感が……
な〜んて、少しは良くなったかな
『はぁーい、有島Aちゃんだよん』
「あらまあ、お久しぶり大根」
……相変わらずかよ。
『オカン、元気?
体調は?』
「未だ自力で歩けないし、ベッドから下ろして貰えないわねぇ
相変わらず左手が元気よ!」
『うっわ、指がバラバラに動いてて気持ち悪い!!』
あれ、骨入ってないんじゃないの?
殺せ○せーレベルにクネクネしてる。
「うっふふふふふ、それであんたは?
元気にやってるの?」
『やってるよ』
「あの……何だったかしら
帽子被ったイケメンの……」
『中原中也』
「そうそう!
ナカハァラ・D・チュヤーよ!」
『ワ○ピースでも読んだ!?』
「お母さんねえ、あの人なら安心だわ〜」
『結局何一つ覚えてないね!』
私はやれやれと窓の外を見つめる
窓際の棚には二つのブリザードフラワー
誰かのお見舞い品だろう。
「……あ、ねえねえ」
『なに?』
「次お見舞い来る時の注意なんだけど
お母さん寝言が五月蝿すぎるらしくて、明日から一人部屋になっちゃうのよ〜
寂しくなるわねぇ」
……は?
寝言が五月蝿すぎるから病室移動とか事例あるの?
無いよね、そうだよね
『……そうだね、良かったね、娘は安心だわよ』
「寂しいから、次お見舞いに来る時はニ○テンドーの3D○持ってきてくれないかしら!
ソフトは○トリスが良いわ!」
『はい却下〜』
片手で出来るかあんなもん!!
……否、待てよ
お母さんて、確か若い頃にテト○ス選手権高校生の部で一位取ってた気が……
『……まあいいや、もう少し良くなってからね』
「やったあ!!」
『お母さん何歳?』
「永遠の十七歳」
『後で二十を足しておこうね〜』
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竜泉(プロフ) - Tsukimiさん» え、本当ですか!? 嬉しみの極みです。 やはりギャグ中心なので読者様には面白いだとか、笑っていただけることが1番嬉しいです。 最近は更新が遅くなっていますが、最後まで読んでいただければと思います、コメントありがとうございました! (2018年1月13日 22時) (レス) id: 388cb5bae8 (このIDを非表示/違反報告)
Tsukimi(プロフ) - めっちゃ面白いです!面白すぎて部屋で1人で笑ってますw (2017年12月31日 17時) (レス) id: 2f51781831 (このIDを非表示/違反報告)
竜泉(プロフ) - 菜緒さん» こちらこそ、読んでいただいてありがとうございます! あの太宰さんが川で渦に巻き込まれて吹っ飛ばされるやつですね笑 クオリティの低さが今となっては恥ずかしいですが笑って頂けたのなら幸いです笑 コメントありがとうございました (2017年12月9日 22時) (レス) id: 388cb5bae8 (このIDを非表示/違反報告)
竜泉(プロフ) - 団子さん» コメントありがとうございます、物語も佳境に入っていますが最後までこのテンションを崩さずに書けたらなと思います! 更新が遅気味ですがこれからも読んでくださると嬉しいです! (2017年12月9日 22時) (レス) id: 388cb5bae8 (このIDを非表示/違反報告)
菜緒(プロフ) - 初めまして、捌拾玖のやすいイラストありがとうございますwwwwめちゃくちゃ笑いました (2017年12月9日 1時) (レス) id: bdab7214de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:竜泉 | 作成日時:2017年6月26日 8時