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そんな衝撃的な言葉を受けて、あいは一歩も、小指を動かすことさえできなかった。
消して怖がっているとか怒っているとかでなく、衝撃的。
核を突かれたようで心に針が刺さっているようだった。
あいはやっと表情筋を動かしてにっこり口角を上げて笑った。
「あはは…どうしたの?あいその子知らないよ」
その純粋な笑顔に嘘はないように見える。
志賀は他人の空似だったのか。確かに志賀の知っている『神宮寺A』にはない傷があいにあるように見えた。
「そう…ですか?ならすみません…」
「もーしょうがないなぁ…早く行こうよ」
納得したような納得できないような気がする志賀を置いてあいはどんどん進んでいった。
「あいちゃんって何者なんだろう…」
あの日助けを求めた子が、思いもよらぬ事件を起こしそうな……
「いえ…。私の思い違いですね…」
これ以上考えないようにして駆け足であいに追いつく。
このことは須貝さんに話さないようにしようと決めつつ。
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ピーチフラペチーノ(プロフ) - yuriori12911さん» ご指摘ありがとうございます!すみません全然気づいていませんでした…!すぐ修正します。 (2022年9月25日 18時) (レス) id: cb74bd79ea (このIDを非表示/違反報告)
yuriori12911(プロフ) - 多分仮名に あい が登録されているので、「あいつ」の あい が、名前に変換されています。確認してくださると嬉しいです。 (2022年9月25日 4時) (レス) id: 4df0e29a7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピーチフラペチーノ | 作成日時:2021年1月1日 23時