第5節 ページ37
・
今日はスポーツ用具を買いに行く日。だけど駿貴パパとじゃなくあいが好きそうな人とって勧めてくれた人が目の前にいる。
「はじめまして、須貝あいさん」
あいは開いた口がふさがらず雷に打たれたような衝撃を受けて動けなくなっていた。
______男性にしては紅い唇に優しい口調、揺れるピアスにヒールブーツを履いている。
「志賀玲太といいます、貴方のお話は聞いていますよ」
動画メンバーと会った時より全然緊張しない。身長がヒールで増されてるけど目線を合わせるため膝を折ってくれている。
絵に描いたような笑顔に、お話しに書いたような立ち振る舞い。
めっちゃ好きだ…めっちゃお気に入りだ…!
「しがにぃ…」
「あれ?私の名前ですか?うれしいな〜」
よしあきにぃやかーにぃとはまた違った魅力…。
興味しかない。
やや興奮気味になったあいは志賀の話より志賀の容姿に釘付けだった。
志賀もまた、例外ではない。東大生が里親になったと聞いて驚き、どんな子だろうと思っていたことがまさか…
「なるほど…貴方…そういうことですね?」
その言葉を聞いてあいはやっと志賀の話に耳を傾けた。
「大丈夫ですよ、須貝さんから言われている約束は破りません。」
「………」
あいは恐れた。次なにを言うのかと。
汗がひとつ顎に伝った。
「『過去を詮索しない』ですよね?ですが…私の気づいたことは過去ではなく『須貝あい』という人間についてです」
また一粒汗が落ちる。
「貴方…」
「____________?」
須貝でも気づかなかった事実。しかし気づいてもおかしくはない
『須貝あい』の正体……
貴方…『神宮寺A』、ですね?
・
112人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ピーチフラペチーノ(プロフ) - yuriori12911さん» ご指摘ありがとうございます!すみません全然気づいていませんでした…!すぐ修正します。 (2022年9月25日 18時) (レス) id: cb74bd79ea (このIDを非表示/違反報告)
yuriori12911(プロフ) - 多分仮名に あい が登録されているので、「あいつ」の あい が、名前に変換されています。確認してくださると嬉しいです。 (2022年9月25日 4時) (レス) id: 4df0e29a7c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ピーチフラペチーノ | 作成日時:2021年1月1日 23時