【QK】160cmのパーカーと179cmの身長。［第1章］

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「なーんだそんなことかぁ〜」


あいが考えていることが軽いって思ってるんじゃなくて、そんなに悩むことじゃないよと笑顔で言っていた。

駿貴パパはいつもそう。あいはいつも上手に反応できないけど、それでもめいっぱい笑って楽しませてくれる。

太陽と月のよう。
照らされてもいないかも。



「確かにそう言ったけど、やりたいこと止めるなんてしないよ〜」
「不自由が出るかもだけどやりたいことやりな〜」


頭の上に置いてあった駿貴パパの手はあいの頬まで落ちてきて涙を親指で拭ってくれた。
その手は思ったより大きくてあったかい。


「駿貴パパ…ありがとう」

「ぜーんぜん！どういたしまして！」






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あいの幸せが何かわからない。

笑うどころか頬を緩めた程度を最後に見たのは最初に家に来た時だ。

挙句心配にさせて泣かせるなんて、俺はやっぱりダメだな。


これからも頑張るよ。




「そうだ、スポーツ用具必要なんだろ？買いに行かなきゃ」



今週出かけられたかカレンダーを見てみると残念ながら撮影が入っている。
それも少し大きいものだ。


「悪い…俺いけないなぁ、誰か違う人と一緒に行ける？」
「よしあきにぃかかーにぃだったら大丈夫」


それもダメだなぁ…動画メンバーだから俺と一緒に撮影だよ……
どうしよう…



「あ！初めての人だけど、あいが好きそうな人だよ」




嫌だったら行かなくていいという条件のもと、その人と一緒に行ってもらおう…。









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