70話 目には目を、悪には悪を ページ21
それからしばらくして、仕事を終えた中原さんが出てきて、私は車に乗せられた。
A「すみません・・・お忙しいのにご迷惑かけて」
中原「いや、気にすンな。つーか、あんな奴ら手前の異能でどうにかなったんじゃねぇか?」
A「私の異能力は人を守る為にしか使わないようにしてるんです。人に向けて使ったりしたら大変な事になりますから・・・」
中原「手前の異能は・・・そんなに危険なのか?」
A「・・・私の異能力は時々勝手に発動しちゃうんです。それも、意識がない時に。
小学生の頃、高校生の不良に絡まれてしまって、妹を庇って不良に突き飛ばされて頭を壁にぶつけてしまったんです・・・そして気が付いたら、倒れた不良たちと、頭から血を流して泣いている妹がいました。
それ以来この力を使わないようにしているんです」
中原「・・・そうか」
中原さんは静かに私の話しを聞くと、真剣な表情でそう言った。
A「ところで、今何処に向かっているんですか?」
中原「ポートマフィアの本部だ」
A「えっ!?」
中原「本当は手前を本部になんか連れて行きたくねェんだが・・・首領の命令なんだ。手前と会って話しがしてェんだと」
A「わ、私と・・・ですか?」
な、何で私なんかにポートマフィアの首領が会いたがってんだろう・・・
まさか私が、敵組織のボスに会う事になるなんて・・・
あ、ヤバい・・・ちょっと緊張してきた。
中原「着いたぞ」
そうこうしているうちに、マフィアの本部に到着してしまった。
車から降りると、目の前に飛び込んで来たのは高層ビル。
入口には警備である二人の黒服が立っていた。
ここが・・・ポートマフィアの本部・・・
そして、中原さんの後ろをついていき長い廊下を歩き、ある大きな扉の前で止まった。
そして、中原さんは扉にノックをした。
中原「首領、中原中也です。連れを連れてきました」
「あぁ、入り給え」
扉の向こうからそう声が聞こえ、中原さんは扉を開けて中に入っていくのを見て、私も中に入った。
中に入ると、そこには金髪の赤いドレスを着た女の子と、一人の中年男性がいた。
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meniichan(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうごさいます!これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします! (7月8日 23時) (レス) id: cbf4c75b89 (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - 面白いです!!!応援してます!! (7月8日 22時) (レス) @page50 id: ff465b59e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:meniichan | 作成日時:2023年4月5日 11時