化猫事変【呪術廻戦】

43話　存在意義 ページ46

映画鑑賞中･･･





虎杖「･･･なぁ猫」

猫「なんだ？」

虎杖「お前ってAのこと"ご主人"って呼んでるけど、呪いになる前はAの飼い猫だったのか？」


猫「あぁ、オレはご主人に飼われていたごく普通の幸せな猫だったニャ」

虎杖「それがなんで呪いなんかに？」

猫「殺されたんニャ。ご主人の両親というものに」


虎杖「えっ･･･！？」




猫「映画よりも胸糞悪い話しニャ、ご主人は実の両親に躾と言う名の虐待を受けていたニャ。それまで数十年溜め込んでいたストレスがオレが死んだことにより爆発し、溢れ出したご主人の負の感情によってオレは仮想怨霊となった。んで、こうしてご主人に取り憑いたってワケニャ」




虎杖「それでお前は人を･･･」


猫「おっと、勘違いするなよ。復讐の為に人を殺したんじゃない。ご主人のストレス解消ニャ。それがご主人への恩返しになると思っていたニャ。ストレスを解消させオレは消える。それがオレの存在意義ニャ」






虎杖「･･･俺は、お前に消えてほしくないよ」

猫「ニャ？」



虎杖の発言にキョトンとした後、猫は思わず吹き出した。



猫「ニャッハハハハ！お前本当にバカだニャ！自分を殺そうとした相手に、増しては呪いに消えてほしくないなんて。呪術師失格だぞ」


虎杖「だって、お前が消えたらAが悲しむだろ？あいつが悲しむところは見たくない。だから、消える何て言うなよ」


猫「･･･」


スン


こいつ･･･




猫「お前･･･ご主人の事が好きなのか？」

虎杖「！！」



顔が真っ赤になる虎杖。



あ、図星か？



猫「はっは〜、そうかそうか。ニャるほど〜」

虎杖「ち、ちがっ･･･！俺はただ、Aの事が心配で！」

猫「大丈夫ニャ！オレとご主人は知識と感情は共通してても記憶は共通してないニャ！ほら、正直に言っちまえよ」




虎杖「･･･誰にも言うなよ」

猫「言わない言わない」



一度深呼吸をして、キモかわいい呪骸を膝の上に抱え直した。



虎杖「俺は･･･Aの事がs」



バコーン！！



虎杖「ふぼぉ！！」



気が緩んだ事で眠っていた呪骸が目を覚まし、虎杖の顔面を殴った。


虎杖「このっ！いいところで殴るなよ！」

猫「ニャッハハハハ！」


　
　
　
五条「随分と楽しそうだね」


虎杖・猫「「！！」」

44話　火山頭→←42話　存在意義

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す