4話 ページ4
棺桶の部屋へと入ると、そこにはフードを被ったこの学園の生徒たちが集まっていた。
真ん中には大きな鏡がある。
そんな時、私はある事に気が付いた。
「あの、校長先生」
クロウリー「なんです？」
「ここにいる生徒たち･･･全員男子なんですけど･･･ここって男子校ですか？」
クロウリー「えぇ、男子校です。ただし、元男子校です。今年からこの学園は共学になったんですよ」
「そうなんですか、それじゃあ私の他にも女子は･･･」
クロウリー「もちろんいません。女子はあなた一人だけです。さぁ、早く闇の鏡の前へ！寮分けをやっていないのはあなただけですよ。狸君は私が預かって起きますので」
「は、はい」
クロウリーにそう言われ、闇の鏡と呼ばれる大きな鏡の前に立つと、鏡の中にエメラルドグリーンの炎が燃え上がり、男の顔が浮かび上がった。
『汝の名を告げよ』
「ユウです」
『ユウ･･･汝の魂のかたちは･･･』
「･･･」
『分からぬ･･･』
クロウリー｢何ですって？｣
しばらくの沈黙が続いた後、鏡はそう答えた。
それを聞いた周りの生徒たちはざわめきだす。
『この者からは魔力の波長が一切感じられない･･･色も、形も、一切の無である。よって、どの寮にも相応しくない』
クロウリー｢魔法が使えない人間を黒き馬車が、迎えに行くなんて有り得ない！ 生徒選定の手違いなどこの百年、ただの一度もなかった筈。一体何故･･･」
グリム「むごむご！･･･ぷはっ！
だったら、その席オレ様に譲るんだゾ！」
クロウリー「あっ！待ちなさい！この狸！」
グリム｢そこのニンゲンより、オレ様の方が魔法を使えるんだゾ。だから変わりにオレ様を学校に入れろ｣
クロウリーに抑え込まれていたグリムが飛び出してそう言い放つ。
あ、何か嫌な予感が･･･
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meniichan(プロフ) - コメントありがとうございます！これからも頑張って行きますので、よろしくお願いします！ (2020年8月15日 9時) (
レス) id: 4d28e4eef1 (このIDを非表示/違反報告)
サマー・ルナ(プロフ) - 人類は衰退しましたとのクロスオーバー、とっても面白いです！ (2020年8月13日 23時) (レス) id: bcb04ca200 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：meniichan | 作成日時：2020年6月20日 0時
