No.86 十束side ページ39
クラスメイトと別れた後、コーラを浴びてベタベタになった尊は何処かへ向かっていた。
「キングー！何処行くの？」
「別に、何処だっていいだろ」
尊が自宅に向かっている訳ではないのはわかる。
実際、尊の自宅の近くまで行った事はあるがここに来るのは初めてだ。
鎮目町から大分離れた場所。
人気が無く、建物の壁には所々に亀裂があり、今にも崩れそうな雰囲気がある。
コンクリートからは草が生え、全く手入れがされていない。
どうやらここが噂のゴーストタウンなのだろう。
尊は気にせずにずかずかと奥へ進んで行く。
十束も置いて行かれないよう後を追う。
ここにアジトでもあるのかなぁ
そう考えただけでワクワクしてくる。
期待を胸に尊に付いて行くと、あるアパートにたどり着いた。
二階に上がり一番端の扉に手を掛ける。
表札を見ると汚れでほとんど見えないが「明石」という文字が微かに見えた。
？どこかで見覚えが…
『あっ、今日は早いんだね尊……お、お帰り？』
「おう」
温かく優しい声が聞こえた。
そこには、尊と同じ赤い髪の少女がいた。
半袖のワイシャツに短めのチェック柄のスカート。
つい見惚れてしまい、慌てて我にかえって自分も挨拶をした。
「こんばんは〜」
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ミリア - 続き楽しみです！。尊がカッコ良かったです。これからも応援してます。頑張ってくださいね！。 (2017年7月4日 16時) (
レス) id: e3c7f73b1f (このIDを非表示/違反報告)
凪花(プロフ) - 続きがとても気になります！更新頑張って下さい！ (2017年3月4日 20時) (レス) id: 254f4e5b63 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 是非に尊さんに編み物を(笑)見てみたい。 (2017年1月30日 23時) (レス) id: f0199973b0 (このIDを非表示/違反報告)
紫音 - 続き楽しみです(。・ω・。) 応援してます！ 尊さんかっこいいですね(//∇//) (2016年8月17日 23時) (レス) id: cc3993d316 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルコバレーノ | 作成日時：2016年4月30日 0時
