8*ある提案。 ページ8
慌ててもう一度叔母さんと、お母さんの顔を思い浮かべる。
『あんな素敵なイケメン、なんで放っておくのよ！？中学時代の同級生で、職場が一緒で、毎週飲みに行く仲なんて！？』
『お母さんにも早く紹介しなさいよ！』
ああああ。
絶対大荒れになる予感がする。
「A？蛇に睨まれた蛙みたいな顔してるけど、大丈夫？」
「ああああ…！無理…！」
「しーっ！場所考えろって」
翔くんにガバッと口を塞がれる。
「…は、離して…」
「はは、面白ぇ顔」
ギブ！って翔くんの腕をバシバシ叩くと、やっと手を引っ込めてくれた。
「櫻井翔様…、私はどうしたらいいのでしょうか？」
溺れる者は藁をも掴むって言うけど、まさにこの事だ。
しょーがねぇなー、と言いながら翔くんがコーヒーを一口啜る。
カフェラテがお気に入りな彼のカップには、もちろんミルク入り。
「選択肢その1、叔母さんにお見合い破談の旨を伝える」
「絶対ムリ…」
『たった1回で破談！？あの最上級物件を！？』
叔母さんの鬼の形相が迫ってくる
…恐ろしい。
「選択肢その2、俺を元々の知り合いだから無理、と断わる」
「それも…」
『知り合いなら、以前から付き合っておきなさい！、むしろ今から押しなさい！』って、絶対大ごとになる。
「選択肢その3、
・
・
・
・
・
正体を隠して、このままお見合いを進める」
オミアイヲススメル…！？
お見合いを進める…！？
「ええええ！？」
「バカ！だからうるさいって」
また翔くんに口を塞がれるけど、
「ムリムリムリ！翔くんと結婚なんてムリ！」
「安心しろ、それは俺もムリだから」
俺は樋口一葉のような女性と結婚する、と言いながら翔くんはやっと私の呼吸を解放してくれる。
あの人清純乙女じゃなくて、実は腹黒くてしたたかだったらしいけど、
樋口一葉に対する理想像を、長年に渡って作り上げてる翔くんにそれは言えない。
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あやか(プロフ) - 初めまして。偶然貴方の作品に出会い読ませて頂きました。大好きな翔くんだけでなく、嵐のみんなが温かく描かれていてほっこりしました。他の作品も楽しみに読ませて頂きます。ファンの一人に入れて下さいな。 (2018年2月23日 3時) (
レス) id: 270e1ea97a (このIDを非表示/違反報告)
璃夢(プロフ) - ＊___ noco ___＊さん» nokoさん、コメントありがとうございます(*´ー｀*) 過去作も読んで下さったなんて、嬉しいです！忙しさを理由に中途半端にしてしまいがちですが、頑張りますね(^^) これからも応援して頂けると嬉しいです…！ (2018年2月9日 15時) (レス) id: 5c4ad8d179 (このIDを非表示/違反報告)
璃夢(プロフ) - そらさん» そらさん、コメントありがとうございます！以前から読んで下さっていたのですね(о´∀`о) 私もこんな素敵な先生に出会いたいなぁ…と思いながら書いていたので、そう言って頂けて嬉しいです！これからも更新を頑張るのでよろしくお願いします…！ (2018年2月9日 15時) (レス) id: 5c4ad8d179 (このIDを非表示/違反報告)
＊___ noco ___＊(プロフ) - 初めまして！こんばんは('ω')/ noco と申します(･∀･) 一昨日ぐらいに璃夢さんのことを知ったのですが、とても面白くて過去作も読みましたが面白かったです！(^^) どの作品も続きが気になりますが…焦らずゆっくりマイペースに更新頑張ってくださいね(*´ω`*)b (2018年2月4日 0時) (レス) id: 5465b9f03e (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - こんばんは、そらと申します！璃夢さんの作品、久し振りに読む事が出来てとても嬉しいです(*^ ^*) 今日のお話、とても感動しました！こんな素敵な先生たちと、学生時代に出会いたかった…と思いながら読んでいます。これからも更新楽しみにしています！ (2018年2月3日 22時) (レス) id: eac6265046 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：璃夢
| 作成日時：2018年1月28日 20時
