【五】空を駆ける(？)少女 ページ5
ーー
『さてさてさーて！良い物見れたしそろそろ帰るとしま……しょ………』
其処迄云って、私はふと気付いた。
『……………あれ、おうちどこだっけ』
やべえ詰んだかも。
いやいやいや一寸待て、流石に転生一日目から野宿は頂けないぞ。
……あっそうだ！！此こそ異能の出番じゃない！！？
でも何の技にしようか。あっ、［そらをとぶ］とかか！？
どんな風に飛ぶんだろう…？羽根が生えたりするのかな！
『物は試し、早速やってみよー！！……【そらをとぶ】ッッッ！！』
すると地面から足がフワッと離れた。
そして体ごと昇天するかの様にじわじわと上がっていくのを感じた。
『えっ翼的なのは無いの！？こんなに風情の無い飛び方ある！！？』
すんごい期待外れな飛び方をされたが無事家は見つかり到着できた。
『…………この異能力、何と云うか…、痒い所に手が届くな！！』
＿＿＿しかし私は此の時、ウキウキし過ぎて周りの目など全く気にしていなかった。
そして…気付いていなかった……
このノリで行った行為がとある2名に見られていた事を………
そして後にヨコハマを巻き込んだ大騒ぎになる事を＿＿＿＿＿＿＿
ー太宰sideー
『……ねぇ国木田君。あの少女が今昇天するみたいに宙に飛んでいった様に見えたんだが気の所為かい？』
「其れは凄いな。前々からお前は可笑しい奴だと思っていたがとうとう幻覚まで見始めたのか」
『酷い！本気で云ってるのに！！！』
あの子と別れた後、私は漸く目を覚まし、一番に見たのがあの衝撃的な光景だった。
私は国木田君に後ろから抱えられていたので、残念ながら国木田君には見えなかった様だ。
『(異能……？にしては凄い妙な飛び方だ…此れは一寸調べる必要が有りそうだねー)』
ー中原sideー
『な……なんなんだ彼奴ぁ……』
俺は持っていた双眼鏡をボトッと落とした。
何故かって？次に潜入する組織の建物を見ている途中に昇天するかの様に宙に浮き上がってる奴を見つけたらそりゃあ双眼鏡も落とすだろうよ！！
『……こんなモン見ちまったからには首領に報告しねェとなー………』
報告したら又其奴を探せとか云われるんだろう。嗚呼、本当面倒くせェ………
『チッ……此奴後で覚えてろよ……！』
此処に居ない奴に文句を云いながら、重い足取りで俺は首領室へと向かった。
ーー
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十円ガム - めちゃ面白いです！感動しました！ (10月22日 17時) (
レス) @page21 id: 29094487c6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - めっちゃ面白いです！よければ続きが見たいなぁ〜なんちゃって (7月19日 22時) (レス) @page21 id: c79aedafe2 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 結構見つけたのが遅かったのですが、ポケモン好きにはたまらないwwできれば続き描いてほしいです！ (2022年12月19日 20時) (レス) @page21 id: 774272428f (このIDを非表示/違反報告)
紫硝子 - 面白すぎてずっと笑ってましたwwできれば続きを描いてほしいﾃﾞｽ！！お願いします！！更新頑張ってください (2022年8月13日 23時) (レス) @page21 id: 8264cf3ee7 (このIDを非表示/違反報告)
|ω･)ﾐﾃﾏｽﾖ - いや！面白すぎです！！これで終わりなんですか！？更新待ってます！！頑張ってください！！ (2020年7月26日 11時) (レス) id: 399815b3a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：suria* | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=maohakase0122
作成日時：2019年6月3日 18時
