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黒曜の文化祭にて ページ21

「……」

「きゃー!可愛い!」

「見立て通りね!」




本番前、俺は女装をさせられた。


こんな白雪姫がいてたまるか。




「A、終わりましたか?」




女子たちが俺の衣装を着せて、部屋から出て行った後すぐ、六道が入ってきた。




「……へぇ」

「んだよ、そのへぇって」

「いえ、思いの外似合っていたものですから」

「うるせぇ」

「さぁ、そろそろ幕が上がりますよ。行きましょう、姫」

「似合ってんのがムカつくな」




手を差し出されたから、俺は諦めてその手を取る。




「エスコートしますよ」

「ったりまえだ」




そのまま舞台に上がり、演劇は大成功。


俺はその衣装を脱ぎ捨てたい一心で頑張ったのに……




「頑張ったのにっ!!」




「すいません、注文おねがいしまーす」




劇が終わった後はカフェを教室で開くことになっていた。




「聞いてねぇよっ、衣装のままするなんてっ」

「白雪姫、言葉遣い」

「はいはいはい、すいませんでした」




早く着替えたいのに。




「えー、ご注文繰り返させていただきます。コーヒー2つとパンケーキ2つでよろしいでしょうか?」

「おー、とこで白雪姫役が男ってマジ?」

「そうですけど?」

「似合ってんな」

「はぁ、有難うございます」




全然嬉しくないけどな。




「ちょっと、俺らに付き合えよ」

「はい?」

「俺、お前なら男でもいけるわ」

「はぁ?」

「てか、今の女装も本当の女みたいだし」




そう言って俺の手を引いて腰やら肩やらに手を回してくる二人組。




「ちょ、やめてください」

「いいだろ、男なんだから」

「それにしても腰細くね?」

「肌白いし」




さわさわといろんなところに触れてくる男。


男の俺の体を触ってなにが楽しいのか。


でもそろそろ我慢の限界。


口を開こうとすると、その前に俺の体が誰かに引き寄せられた。




「僕の姫に、何か用事が?」

「んだてめぇ」




2人の男を、六道はいとも簡単に撃退してしまった。




「っ、ろく……」




六道と言おうとしたら、口を手で塞がれた。


ああ、なるほど、そういうことか。




「……助けてくれて有難う、王子様」

「いえいえ、姫が無事で良かったですよ」




そう言うと、六道は俺の頰に手を置いて手を置いた反対側の頰にチュッというリップ音とともにキスをしてきた。




「これくらいのご褒美はあってもいいでしょう?」









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スラズ(プロフ) - 琉夏さん» こちらこそ、有難うございました。 (2018年5月4日 8時) (レス) id: 149401bbe4 (このIDを非表示/違反報告)
琉夏(プロフ) - コメント遅くなってしまいすみません。リクエストを書いていただき、ありがとうございました!とても良かったです!! (2018年5月2日 19時) (レス) id: ef575bdd2b (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - 水愛さん» ご返信遅くなり申し訳ございません。ご期待に添えたようで良かったです!雲雀さん、かっこいいですよね。 (2018年4月30日 0時) (レス) id: 149401bbe4 (このIDを非表示/違反報告)
水愛(プロフ) - キャーーー!!リクエスト、書いてくださってありがとうございました!!もう本当好き、めっちゃキュンときました。雲雀さん最高です。 (2018年4月25日 21時) (レス) id: b9ec477e49 (このIDを非表示/違反報告)
スラズ(プロフ) - 琉夏さん» 有難うございます!面白く読んでいただけたのなら、何よりです!番外編楽しんでいただけるように頑張りますね。リクエスト有難うございます。書かせていただきますね! (2018年4月21日 21時) (レス) id: 149401bbe4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スラズ | 作成日時:2018年3月14日 0時

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