検索窓
今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:278 hit

通り魔 ページ3

結局死ねなかった。

死のうと思うと突然怖くなる。

なんで…、生きてても辛いだけなのに。

神様。なんで私を殺してくれないの?

…え?

何?

誰かの、叫び声が聞こえる。

何が起きてるの?

…ナイフ。

血はついていない様で、ただギラギラと太陽光に反射して光っているだけだった。

つまり、まだ犠牲者は出ていない。

すぐになんとかすれば、犠牲者は出ないかもしれない。

でも、その前に。

逃げなきゃ。私が、死ぬ。

周りで誰かが逃げろと叫んでいる。

分かってる、でも足が動かないんだ。

なんで。

脳はそうやって考え続けているのに。

私の足は全く動こうとしない。

嫌だ、死にたくない。

さっきまで死にたいと思っていたのが嘘の様で。

嗚呼、もう。

___ナイフがお腹に刺さった。

痛い、痛い痛い痛い痛い!!!

思わず叫びそうになる様な痛みが襲ってくる。

ナイフが抜かれて、私は地面に倒れ込んだ。

隙をついて誰かが通り魔を捕まえる。

誰かが私に声を掛け続ける。

それももう聞こえなくなってきた。

嫌だ、死にたくないよ。

ねぇ、神様!

なんで私、死んじゃうの?

死にたくないよ!



貴方が願ったのでしょう?
通り魔でもいいから殺して欲しいと。



そう、私の知らない声で聞こえた気がした。

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している



←屋上



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 0.0/10 (0 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
設定タグ:小ネタ集 , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:否/すらーむすら | 作成日時:2019年4月9日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。