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「わったー、夜遅くにごめん」
『おう、どした?ニカ』
「玉森とミツのことだけど・・・」
『ああ…』
「俺、やっぱりミツは許せない、だけど・・・」
『でも、嫌いな訳じゃない?』
「うん、でさ、玉森はさ、裏切られても宏光が好きみたいで」
『…自由に女の子と遊んでるんじゃないの?』
「あれは強がりだよ、ミツを忘れたくて。今日酔った勢いでそう言ってたの、玉森本当に崩れ落ちて」
『そっか・・・』
「前、わったー言ってたよね?浮気しないやつはいない、って。」
『ああ…あれ起きてたの?』
「うん、ねぇ、もしかして、わったーは知ってるの?宏光の浮気相手…」
『・・・知らねぇけど、』
「…そう、だよね、聞いてる訳…ないか」
『ただ、ひとつ俺が思うのは、ミツもこの前言ってたけどミツの気持ちは“浮気”なんかじゃないと思う。』
「本気ってことだよね?」
『・・・うん…』
「その本気は長年慕ってる仲間よりも大切なのかな…」
『ニカ…?』
「俺、宏光はそいつに騙されてると思うんだよね。玉森以上に宏光に似合う人はいないと思う」
『ニカ、俺はあまり裕太とミツに執着しない方がいいと思うけど』
「玉森と付き合うことは宏光の幸せでもある。長年その幸せを俺は見て来たんだから…」
『ちょ、ニカ、変なこと企んでるだろ・・・』
「このままでいいはずないんだから・・・」
『ニカ、落ち着きなさい』
「宏光は玉森と一緒じゃないとダメなんだから。このままじゃダメだから…」



このままがいい。
このままじゃダメ。



幸せの方向はバラバラで、誰かが幸せだと誰かは不幸せになる。


そんなの嫌なのに・・・
悲しいことなのに。



二階堂の思惑は、ただ一途な想いを大切にしたい思いからきていた。
自分にはそう思える人がいないから・・・


だから、大切なモノが壊れるところを見たくなかった。


唯一信じていた愛が崩れてしまえば
何を信じていいか分からなくなるから・・・

110 T→←108 F



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もも(プロフ) - スケベ面さん» スケベ面さん はじめまして!お話読んでくださりありがとうございます!中編が見えないのですね<(_ _)>すみません、フラグを立てていますので年齢の関係かと思われます。大変大変申し訳ございません(><) (2018年7月11日 6時) (レス) id: 5b51068866 (このIDを非表示/違反報告)
スケベ面(プロフ) - 前編を読ませていただきましたっ切なくて続きが見たいのですが作者様の全作品を見させていただいたのですが前編後編しかありません(><) (2018年7月10日 8時) (レス) id: 909d98024f (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - ふじみつさん» ふじみつさん 終わってしまいました(´・・`)本当にご覧頂きありがとうございます!ハラハラさせてすみません<(_ _)>疲れますよね!笑 こちらこそ幸せを感じて頂けて光栄です。本当にありがとうございました! (2018年6月3日 1時) (レス) id: 5b51068866 (このIDを非表示/違反報告)
ふじみつ(プロフ) - あ〜〜終わってしまいました。ずっと切なくてハラハラして。。藤北玉の3人の純情が苦しくて幸せを祈りながら読んでおりました。2人が幸せになれて本当に良かったです!こちらまで幸せになれました。ありがとうございました。次のお話しも楽しみにしております! (2018年6月2日 23時) (レス) id: c46653f4f4 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - ぶぃ〜さん» ぶぃ〜さん 久しぶりにリアルな二人をご覧頂いたんですね!恐縮です。ありがとうございます!お話に入り込んで頂けたなんて嬉しいです(/ω\)本当にこちらこそありがとうございました! (2018年6月2日 20時) (レス) id: 5b51068866 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もも | 作成日時:2018年5月27日 14時

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