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太輔のマンションへと着くとマネージャーにお礼をし、太輔に貰った赤いキーホルダーがついている合鍵を取り出す。



早く逢いたくてご機嫌でセキュリティを解除していく。



他のメンバーはまだ知らないマンション。
自分にだけ特別に教えてくれた。
あの日から意外と月日が経っていることに気付く。
あの日から心の穴が塞がれた。



全部太輔のおかげ。
ケーキ喜んでくれるかな。普段、太輔に色々貰ってばかりで何もあげれていない。貰ってばかりだったので、あげることがこんなにもワクワクすることだと知らなかった。


「ただいま、」



小さな声でそう言って玄関に入った。
リビングには少し距離があるためおそらく太輔には届いていないだろう。
足音を立てないようにゆっくりとリビングに向かう。ドアもゆっくりと開けると、ソファーに座っている太輔の後ろ姿が目に入った。リビングはテレビもついておらず閑散としていた。
ケーキや鞄を近くにあるダイニングテーブルに置き太輔の元へと足を進める。
太輔を覗きこむと太輔は腕を組んで目を瞑っていた。
眠っているのかと思い、タオルケットを被せようと立ち上がると


「宏光」


太輔が名前を呼び視線を合わせた。



「ただいま、太輔?」



いつもと違う太輔に戸惑う。第一、太輔のおかえりの一声がない。
いつも何よりもそう言って抱きしめてくれるのに。
それにいつも安心するのに。


「宏光…」
「太輔…?」



本当に変だ。今日のことをやっぱり怒ってるのだろうか。怒ってるだけならまだいい。それ以上に嫌な予感がする。太輔が言葉を発する前に、笑いかける。


「ケーキ買ってきた。いっぱいあるからさ。一緒に食べよ?」



笑いかけても、太輔は笑わず悲しそうな表情で。




「太輔…?、一緒に今日お風呂も入ろっか。そんで、手つないで寝よう?、今日は本当にごめん」


玉森を引き離せなくて・・・とは続けない。



「太輔、愛してる」


名前も出したくない。太輔だけが、好き。
太輔が何も反応を返してくれないのが怖くて、ひたすら言葉を繋げてしまう。


「宏光…」



そんな俺を太輔は抱き締めた。
抱きしめてくれた。


「太輔だけを俺は愛してるよ」



どれだけでも伝えたい。愛の言葉を。
不安にさせたくない。そう思っていたのに。



「宏光、別れよう」



俺の耳に入ったのは予想をしていなかった言葉。
一生聞くことなんてないと思っていた言葉。


「…、な、んで」


取り消して。嘘だと言って。

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もも(プロフ) - スケベ面さん» スケベ面さん はじめまして!お話読んでくださりありがとうございます!中編が見えないのですね<(_ _)>すみません、フラグを立てていますので年齢の関係かと思われます。大変大変申し訳ございません(><) (2018年7月11日 6時) (レス) id: 5b51068866 (このIDを非表示/違反報告)
スケベ面(プロフ) - 前編を読ませていただきましたっ切なくて続きが見たいのですが作者様の全作品を見させていただいたのですが前編後編しかありません(><) (2018年7月10日 8時) (レス) id: 909d98024f (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - ふじみつさん» ふじみつさん 終わってしまいました(´・・`)本当にご覧頂きありがとうございます!ハラハラさせてすみません<(_ _)>疲れますよね!笑 こちらこそ幸せを感じて頂けて光栄です。本当にありがとうございました! (2018年6月3日 1時) (レス) id: 5b51068866 (このIDを非表示/違反報告)
ふじみつ(プロフ) - あ〜〜終わってしまいました。ずっと切なくてハラハラして。。藤北玉の3人の純情が苦しくて幸せを祈りながら読んでおりました。2人が幸せになれて本当に良かったです!こちらまで幸せになれました。ありがとうございました。次のお話しも楽しみにしております! (2018年6月2日 23時) (レス) id: c46653f4f4 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - ぶぃ〜さん» ぶぃ〜さん 久しぶりにリアルな二人をご覧頂いたんですね!恐縮です。ありがとうございます!お話に入り込んで頂けたなんて嬉しいです(/ω\)本当にこちらこそありがとうございました! (2018年6月2日 20時) (レス) id: 5b51068866 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もも | 作成日時:2018年5月27日 14時

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