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廉side
頭の中が真っ白だ。
廉「それは…オレと同じってこと…？」
A「…はい」
なんとか言葉を口にする。
Aは、ためらいがちに頷いた。
彼女がなにに苦しんでいるのか、
囚われているのか。
知りたいと思っていたけど、
どんなことなのか想像もしていなかった。
.
廉「オレと同じ事務所…？」
A「…それはわからないです。詳しく私の方から聞くことはなかったので…」
廉「そっか…」
ぐるぐると頭が回る。
だけど決して整理がついていくわけもなく、
ただひたすらに困惑する。
A「その人のこと、すごく好きだったんです。誰よりも大切で、そばにいるだけで幸せでした」
彼女からそんな風にオレじゃない、
違う誰かのことを聞くなんて耐えられない。
でもそれと同時にその相手を羨ましく思う。
.
A「だけど彼はアイドルで、ネットにはたくさん信じたくないような噂話もあります。私の目の前にいる彼だけを信じたいけど、東京に仕事に行っている間、私は何もわからないから…」
ビニール袋に入ったオレの服を取り出す。
もうだいぶ乾いているようだ。
A「でもほんとはそんなことじゃない。
彼を信じられなかったんじゃなくて、自分に自信がなかっただけなんです。
だから、彼を突っぱねて、傷つけたんです」
詳しくは言わずとも、
過去のことを口にするAは、
ひどく不安そうで苦しそうだった。
.
ただ、過去の恋を思い出すだけなら、
こんなにも苦しむ必要なんてないのに。
きっとそれは彼女が当時、その相手のことを高校生ながらにも深く愛していたから。
そして今も、Aは自分の中に芽生えていた想いを忘れられない。
きっとそんな気がする。
.
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ジェンガ(プロフ) - 岩瀬紫耀さん» ありがとうございます！気づくのが大変遅くなりごめんなさい…なるべく早く次の話をあげられるように頑張ります！ (2018年7月29日 14時) (
レス) id: 3ce0492d1e (このIDを非表示/違反報告)
岩瀬紫耀(プロフ) - この作品すきです！ 続きがきになります がんばってください (2018年4月26日 6時) (レス) id: bb863aa5bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジェンガ | 作成日時：2017年11月11日 22時
