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ゆっくりと近づいてくる赤葦は狂気に満ちていた。


「Aさん…愛してます。Aさんも俺の事、愛してくれますよね?」

「や…だ…来ないで!」

「死ぬまでずっと、一緒に居てくれますよね?」

「いやぁぁぁ!!!!」


私は部室のドアへと手を伸ばした。
が、その腕は赤葦によって遮られた。
喉元にナイフを当てられる。


「動けば死んじゃいますよ?まぁ、死んだとしても俺も後から行きますけど」

「やめてよ…赤葦…どうしたの…何をしたっていうの…」

「Aさんが俺に愛を与えてくれるからそれを返しているだけですよ。俺なりにね」

「そんなの間違ってる…これは愛じゃない…!狂ってるよ…っ」


恐怖なのかわからないまま涙が溢れる。
それでも精一杯赤葦に、赤葦の心に届くように叫ぶ。
だけど、返ってきたのは冷たい言葉だった。


「俺を否定するんですか。

 俺の愛はAさんに届かないんですか。

 誰が俺を狂わせたんですか。

 全部、全部、全部!!Aさんが好きだからやってるんですよ!?」


「あか…あし…ごめん…」

「Aさんに謝らせるくらいなら死んだほうがマシです」

「赤葦っやめて!!!!」


赤葦は持っているナイフを私の喉元から離し、自分へと向けた。
高く振り上げ赤葦の心臓に刺さりそうになる。


「…っ!!」

「…Aさん…何して…」

「バカ…死なないでよ…一人にしないでよ…」

「Aさん!!」


刺さる前に私は赤葦に抱き着いた。
直後、背中に電気が走るような痛みを感じた。


「好きだよ…ずっとね…」


やっぱり私は赤葦が好き。
赤葦が戻ってくれるなら自分を犠牲しても構わない。
同じくらい、愛しているから。


「――今朝、梟谷学園で生徒2名が亡くなっているのを発見しました。」

赤葦 京治→←赤葦 京治  (※ヤンデレ注意)



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設定タグ:ハイキュー , 塩キャラメル(□‐□)なのだよ , 短編集   
作品ジャンル:アニメ
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塩キャラメル(□‐□)なのだよ - 鈴音さん» ありがとうございます!ですよね...。私だったら悩みに悩んで飛雄ちゃんですかね(^o^;) (2016年1月2日 15時) (レス) id: 930d503b85 (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル(□‐□)なのだよ - アクアクォーツさん» ありがとうございます!これからも頑張ります! (2016年1月2日 15時) (レス) id: 930d503b85 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - ツッキーと影山…究極の選択だ…… (2016年1月1日 17時) (レス) id: 98fd0d849e (このIDを非表示/違反報告)
アクアクォーツ - 塩キャラメル(□‐□)なのだよさん» おもしろいです、がんばてください! (2016年1月1日 13時) (レス) id: a6ab99852b (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル(□‐□)なのだよ - サマレコさん» ありがとうございます!!まさかの☆10!?本当に感謝です( *´艸`)頑張ります! (2015年12月17日 20時) (レス) id: 0c3b55a79c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:塩キャラメル(□‐□)なのだよ | 作成日時:2015年10月3日 22時

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