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#26 ページ26

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第一マップ フラクチャー

14-12


Victoryの文字が私の視界に広がった。


「Nice」
「Nice〜」
「GOGO!!!」

第一マップからオーバータイムにもつれ込み、やっとのことで獲ったセット


しかし私は焦りを感じていた。


スクリムでは見せなかったはずの私の奇抜な行動にところどころ対処された。


あれは対応されたというより、わかっていたの方が強い。


まるで、私という人物がどんなふうに詰めて、
どんな時に仕掛けるかがなんとなく掴まれているような気がした。
しかしスクリムでサポートに徹していたはずの私から攻めプレイの予測は立てられないはず。
それとも、ここまで読まれていた?だとしたらZETAのアナリストたちは相当だ。


もう勝ち目がない。


そう思った。


「おいいくぞ」

『っ!はい』

将軍に早くしろと言わんばかりに声をかけられて歩き出す。


なんで私にあそこまで対応してきた。
なんであのタイミングで詰め待ちをしてたの。
なんで私が地下にいるにがわかったの。

なんでなんでなんでなんで。


『っっ…!いっ!』

突然頭痛に襲われた。
脳に負荷がかかっているということだ。

普段ゲームをしてる分には大丈夫なのに…

「大丈夫〜?」

『うん、ちょっと薬飲むね』


そう言って自分の持ってきた小さなキャリーケースの中をゴソゴソと漁る。


『ん…どこだっけ』

思い当たるところを探していると何か硬いものに触った。

こんな脇のポッケに何が入ってるんだ。


そう思ってつまみ上げると、何かキーホルダーのようなものが2つ出てきた。


「なにそれ〜?」

そう言って官吏が私の手元にあるものを除いてくる。


2つは似ているようで違った。

髪が焦げ茶色で前髪にメッシュが入っている王冠を被ったのと、
それと対称なポーズをするインナーがピンクの女の子みたいなの。

まじまじと見つめてしまう。


こんなもの、施設から出たことのないはずの私が持ってることある…?

ふと前のガラスに写る自分が目に入る。


首についてる金のネックレスが光った。


この花は…なんだっけ。


そう思いじっと見る。

忘れた。なんだっけ。なんで忘れてんだ…思い出せ。

思い出せ思い出せ…。


『このネックレスの花の名前…なんだと思う?官吏』


「あぁ、それは勿忘草だね絶対に、そんなこともわからないのかい?」


『勿忘草の花言葉は?』

「え?花言葉?」

『いいから早く!!!』


忘れないで
ずっと友達でいて

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mobutyan(プロフ) - 久しぶりにこんなにも感動する小説を読みました。忙しいかとは思いますが更新ずっと待ってます。 (8月17日 3時) (レス) @page34 id: 97fa38bdce (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - とても面白くて定期的に読み返しています。続きを楽しみにしています! (2023年3月8日 23時) (レス) @page32 id: 87831ffb52 (このIDを非表示/違反報告)
ayuriayuri112(プロフ) - 続き待ってます!応援してます! (2023年1月11日 5時) (レス) id: 598e63f5be (このIDを非表示/違反報告)
無花果(プロフ) - 続き楽しみです!! (2022年12月30日 23時) (レス) @page25 id: d6d10578eb (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 続きが楽しみです!!応援してます! (2022年12月28日 12時) (レス) id: 5a62b2ac70 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:baihua | 作成日時:2022年10月22日 22時

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